Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


7.11.3 共有リソースを変更する

共有リソースを変更する場合の手順について説明します。系やサーバを稼働させたまま動的に変更できる共有リソースもあります。共有リソースの動的変更の詳細については,「7.11.4 系やサーバを稼働させたまま共有リソースの構成を変更する」を参照してください。

共有リソースを変更する手順を次に示します。この手順を,実行系および待機系でしてください。

  1. サーバを停止する。

    共有リソースを使用しているサーバだけを停止します。HAモニタは起動させたままで問題ありません。

  2. 共有リソースの設定をする。

    使用する共有リソースの設定をします。詳細については,「6.7 サーバが使用する共有リソースの設定」を参照してください。

  3. 環境設定の定義ファイルを変更する。

    共有リソースの種類に応じて,サーバ対応の環境設定,またはその他の定義を変更します。

    共有リソースの種類と,変更する設定内容を次の表に示します。サーバ対応の環境設定については,「8.4.1 サーバ対応の環境設定(servers)」を参照してください。

    表7‒9 共有リソースの種類と変更する設定内容

    リソースの種類

    変更するオペランド(サーバ対応の環境設定)

    変更する環境設定(サーバ対応の環境設定以外)

    変更する環境設定の参照先

    共有ディスク

    • disk

    • vg_on_opt

    • vg_forced_varyon

    • disconnect_atend

    • vg_neck

    • vg_forced_check

    制御グループ

    • hab_gid

    • HA Boosterのstartスクリプト

    HA Booster関連のドキュメント

    ファイルシステム

    • fs_name

    • fs_mount_dir

    • fs_mount_opt

    • fs_mount_inter

    • fs_mount_retry

    • fs_umount_retry

    • fs_neck

    LAN

    • lan_updown

    • ip_neck

    • サーバ識別名.up

    • サーバ識別名.down

    6.7.2 LANの状態設定ファイルの設定

    回線切替装置

    • hls

    回線アダプタ

    • la

    そのほかのリソース

    • uoc_neck

    • uoc_pairdown

    • ユーザコマンド

    6.12 ユーザコマンドの作成

    すべてのリソース

    • dev_timelimit

    • dev_onlimit

    • dev_offlimit

    • deviceoff_order

    (凡例)

    −:該当しません。

  4. 定義チェックをする。

    定義チェックコマンド(moncheckコマンド)を実行します。

  5. サーバを起動する。

    サーバモードのサーバの場合は,プログラムが提供する起動コマンドを実行します。モニタモードのサーバの場合は,モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)を実行します。

  6. サーバの状態を確認する。

    サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行します。