Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


7.10 系の移動

ここでは,ライブ・パーティション・モビリティ(LPM)を使用して,HAモニタが管理する系(LPAR)を移動する方法について説明します。

LPMを使用すると,LPARを高速に別のサーバマシンへ移動できます。メンテナンスなどのためにOSや業務プログラムを停止する必要がなくなります。

重要

LPMを使用して系を移動する場合の注意事項を示します。

  • 系の移動中は系の障害を検知できません。

  • 移動する対象の系で稼働する待機サーバはすべて停止してください。

  • 移動中のLPARが稼働するマシンで,ほかのLPARが系障害になった場合,系のリセットに失敗することがあります。リセットに失敗した場合,系切り替え待ち状態になります。次の手順で系切り替えを続行してください。

    1. 系障害になった系のOSが停止していることを確認する

    2. 系切り替え待ち状態になったサーバについて,待ち状態のサーバ起動コマンド(monactコマンド)を実行する

  • LPARがリセットパスを二重化している場合,移動先の環境でもリセットパスを二重化してください。

  • 系の移動先の系切替機構が,移動元と異なる構成の場合,移動先の系切替機構が管理するLPARの数が32個を超えないようにしてください。32個を超える場合,リセットパスが使用できません。

〈この節の構成〉