Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ AIX(R)編


6.16.4 系切り替えのテスト

HAモニタの動作確認およびサーバの動作確認が完了したら,系切り替えのテストをします。系切り替えのテストは,HAモニタおよびサーバを起動してから実施してください。

〈この項の構成〉

(1) 計画系切り替えの確認

サーバの系切り替えコマンド(monswapコマンド)を実行して,計画系切り替えのテストを実行してください。計画系切り替えを実行したら,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行してください。

系1から系2に計画系切り替えのテストを実行した場合でテストに成功したときの,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)の実行結果の例を次に示します。切り替え先のサーバの状態が"ONL"ならば,計画系切り替えに成功したことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow
KAMN213-I Own host name : host2
    Own servers               Pair servers
    Alias     Status          Status     Host name
    server2   ONL

マルチスタンバイ機能を使用する場合は,すべての予備系でサーバの起動が完了することを確認してください。

(2) サーバ障害時の自動系切り替えの確認

ユーザがサーバ障害を発生させ,HAモニタが自動系切り替えを実行するかどうかを確認してください。障害が回復したら,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行してください。

系1から系2への自動系切り替えが成功したときの,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)の実行結果の例を示します。切り替え先のサーバの状態が"ONL"ならば,自動系切り替えに成功したことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow
KAMN213-I Own host name : host2
    Own servers               Pair servers
    Alias     Status          Status     Host name
    server2   ONL

(3) 系障害時の自動系切り替えの確認

ユーザが系障害を発生させ,HAモニタが自動系切り替えを実行するかどうかを確認してください。障害が回復したら,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)を実行してください。

対象となる系を強制停止させることで,系障害を発生させることができます。

系1から系2への自動系切り替えが成功したときの,サーバ・系の状態表示コマンド(monshowコマンド)の実行結果の例を示します。切り替え先のサーバの状態が"ONL"ならば,自動系切り替えに成功したことを示しています。

#/opt/hitachi/HAmon/bin/monshow
KAMN213-I Own host name : host2
    Own servers               Pair servers
    Alias     Status          Status     Host name
    server2   ONL

共有ディスク上にファイルシステムを構築していると,サーバ起動時に実施するファイルシステムの整合性チェック処理に時間が掛かる場合があります。ファイルシステムを使用するサーバのサーバ対応の環境設定の共有リソース切り替えタイムアウト値(dev_timelimitdev_offlimit,またはdev_onlimit)を設定する場合は,系障害時の系切り替えを実施し,タイムアウトしないことを確認してください。

系障害の系切り替えを実施したあとに,OSのダンプファイル出力が設定ミスや容量不足で失敗していないことを確認してください。