Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


7.5.11 リザーブを解放しないサーバに対処する(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)

次に示す事象が発生した場合,リザーブが解放されていません。

このため,サーバを再起動する前に,リザーブを手動で解除する必要があります。リザーブを解除しないでサーバを再起動すると,メッセージKAMN725-Wが出力されてサーバの起動に失敗します。

リザーブを手動で解除する手順を次に示します。

  1. 系障害となった実行系のサーバが停止しているか確認する。

    停止していなければ,サーバの停止,OSのシャットダウン,またはマシンの電源断をします。

  2. 7.5.12 共有ディスクのSCSIリザーブの解除手順」を参照し,リザーブを解除する。

    ただし,手順1.でのメッセージKAMN725-Wで出力されるキーとの比較は実施不要です。

    また,各手順で指定するキー,およびデバイス名には,メッセージKAMN725-Wに出力された値ではなく,次の値を指定してください。

    • キー:手順1.の実行結果として出力された「Key=0xn」の「0xn

      手順1.の実行結果として「PR generation=0xnn, there is NO reservation held」が出力されたデバイス名に対しては,手順2.以降は実行不要です。

    • デバイス名:サーバ対応の環境設定のscsi_deviceオペランド,およびdmmp_deviceオペランド指定値

      各オペランドにデバイス名を複数指定している場合は,指定値ごとに手順1.から手順4.までを実施します。

sg_persistコマンドを使用した,リザーブの解除をするシェルの例を次に示します。

次のリザーブを解除します。