7.5.4 共有リソースの接続失敗に対処する
共有リソースの接続に失敗した場合の対処について説明します。共有リソースの接続は,通常HAモニタが行います。障害が発生した場合は,オペレータが手動で共有リソースを接続する必要があります。ここでは,手動で共有リソースを接続する方法について説明します。
共有リソースを操作するときの注意については,「7.2.3 共有リソースをメンテナンスするときの注意事項」を参照してください。これらの注意に従わないと,共有リソースが破壊されたり,系切り替えができなかったりするおそれがあります。
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共有ディスク
次のコマンドを実行します。その際,両方の系から参照+更新接続をしないように注意してください。
vgchange -a y ボリュームグループのパス名
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ファイルシステム
次の手順で操作します。
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OSのfsckコマンド(共有ディスクのファイルシステムにXFSを使用している場合はxfs_repairコマンド)で,ファイルシステムをチェックします。
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OSのmountコマンドで,マウントをします。
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LAN
LANを手動で接続するには,LANの状態設定ファイルを修正し,実行します。
修正するファイルは,/opt/hitachi/HAmon/etc/サーバ識別名.upです。
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HA Boosterの制御グループ
HA Boosterが提供する,制御グループのアクセス制御状態を変更するためのコマンドを実行し,アクセス制御状態を参照+更新可能に設定します。その際,両方の系から参照+更新接続をしないように注意してください。