6.20.4 ユーザコマンドの発行形式(HAモニタの状態変化時)
HAモニタの状態変化時にHAモニタが発行するユーザコマンドの形式について説明します。
(1) HAモニタが発行するユーザコマンドの形式
HAモニタの状態変化時,HAモニタは,ユーザが作成したユーザコマンドを次の形式で発行します。
コマンド名 HAモニタ状態パラメタ [開始/終了パラメタ] [詳細情報パラメタ]
(2) パラメタ
- コマンド名
-
ユーザが作成しHAモニタの環境設定で指定した,ユーザコマンドのコマンド名を示します。
- HAモニタ状態パラメタ
-
HAモニタの状態を示します。次のパラメタが渡されます。
-
-m:HAモニタ開始・終了状態,または他系のHAモニタ障害状態
-
- 開始/終了パラメタ
-
HAモニタの状態変化(HAモニタの処理)の開始時点か終了時点かを示します。次のどちらかが渡されます。
-
start:HAモニタの状態変化(HAモニタの処理)の開始時点
-
end:HAモニタの状態変化(HAモニタの処理)の終了時点
-
- 詳細情報パラメタ
-
HAモニタ状態パラメタで示された状態が「他系のHAモニタ障害状態」だった場合に,どの系のHAモニタの状態なのかを示します。次のパラメタが渡されます。
-
-d ホスト名:HAモニタが障害状態となったホスト名
他系のHAモニタ障害検出時(-m -d ホスト名)には,障害が発生した系とペアで,かつ系切り替えを実施する系だけでユーザコマンドが発行されます。
-
(3) HAモニタが発行するユーザコマンドの形式例
-
ユーザコマンド(/usr/bin/usrcmd)を,自系のHAモニタの開始時に発行した場合
/usr/bin/usrcmd -m start
-
ユーザコマンド(/usr/bin/usrcmd)を,ホスト名 hostにあるHAモニタの障害検出時に発行した場合
/usr/bin/usrcmd -m -d host