6.20.2 ユーザコマンドが発行されるタイミング(HAモニタの状態変化時)
HAモニタは,サーバの状態変化やHAモニタの状態変化に合わせてユーザコマンドを自動発行します。状態変化には複数のタイミングがあります。HAモニタは,状態変化の各タイミングに対応したパラメタを引数に指定して,ユーザコマンドを発行します。なお,HAモニタは,ユーザコマンドが終了してから該当する系に関する処理を継続します。
ここでは,HAモニタの状態変化を契機としたユーザコマンド発行時にHAモニタから渡されるパラメタと,ユーザコマンドが発行されるタイミングの詳細について説明します。
(1) HAモニタの状態変化によって渡されるパラメタ
HAモニタの状態変化によってユーザコマンドに渡されるパラメタの一覧を,次の表に示します。
HAモニタの状態 |
HAモニタ状態パラメタ |
自系での開始/終了パラメタ |
他系についての詳細情報パラメタ |
---|---|---|---|
-m |
start(開始処理開始) |
− |
|
end(終了処理終了) |
− |
||
− |
-d ホスト名(ホスト名で示す他系のHAモニタ障害検出) |
(凡例)−:パラメタは渡されません。
(2) ユーザコマンドの発行タイミング(HAモニタの状態変化時)
ユーザコマンドの発行タイミングについて説明します。
HAモニタ開始・終了時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。
他系のHAモニタ障害検出時に渡されるパラメタと発行タイミングを,次の図に示します。
他系のHAモニタ障害検出時(-m -d ホスト名)には,障害が発生した系とペアで,かつ系切り替えを実施する系だけでユーザコマンドが発行されます。