Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


5.3.1 系切り替えをする単位(サーバ)の決定

HAモニタはサーバという単位で系切り替えをします。ここでは,サーバについて説明します。

サーバとは,業務を実行するプログラムのことです。一つのプログラムを一つのサーバとして扱うか,または複数のプログラムをまとめて一つのサーバとして扱うかは,系切り替え構成にする業務によって異なります。

〈この項の構成〉

(1) サーバとプログラムの関係

一つのプログラムを一つのサーバに対応させる方法と,複数のプログラムを一つのサーバに対応させる方法があります。

サーバをサーバモードで運用する場合は,一つのプログラムを一つのサーバに対応させてください。

サーバをモニタモードで運用する場合は,上記のどちらかの方法を選択できます。業務を実行するプログラムが共有リソースを使用する場合,サーバ単位で共有リソースを切り離したり,接続したりするため,サーバごとに共有リソースを用意する必要があります。また,モニタモードで運用する場合は,サーバごとにサーバの起動コマンドを作成する必要があります。これらの点を考慮して,決定してください。

(2) サーバの数

HAモニタで一つの系に配置できるサーバの最大数は,128です。デフォルトの設定は16です。17以上のサーバを配置する場合,HAモニタの環境設定のservmaxオペランドで,サーバの最大数を指定する必要があります。

ただし,HAモニタ Extensionを使用する場合,サーバの最大数を変更できます。詳細については,「3.7.1 サーバの最大数の変更」を参照してください。

(3) プログラムの数(プログラム管理機能使用時)

サーバをモニタモードで運用し,かつプログラム管理機能を使用している場合,一つの系で同時に稼働できる,プログラム管理機能を使用するプログラムの数を指定できます。HAモニタで一つの系で同時に稼働できる,プログラム管理機能を使用するプログラムの最大数は,256です。

プログラムの最大数は,HAモニタの環境設定のpgmmaxオペランドで指定します。pgmmaxオペランドのデフォルト値は0であるため,pgmmaxオペランドの値を必ず指定してください。

プログラム管理機能については,「3.6 プログラムの制御のための機能(モニタモード)」を参照してください。

(4) サーバの運用方法(サーバモードとモニタモード)が異なる場合の考慮点

系にサーバを配置するときには,そのサーバをサーバモードで運用するか,モニタモードで運用するかを意識する必要はありません。サーバモードのサーバとモニタモードのサーバを同じ系に配置できます。また,同じグループとしてグループ化することもできます。