4.3.2 共有ディスクの管理（HA Boosterを使用する場合）
HA Boosterを使用する場合，HA Boosterがアクセス制御をするため，共有ディスクの切り替えを高速にできます。このとき，HAモニタは，HA Boosterが管理する制御グループ単位で切り替えをします。HA Boosterを使用する場合は，共有ディスクのディスクデバイスを，HA Boosterの制御グループに登録する必要があります。
ここでは，HA Boosterを使用した場合の，共有ディスクの接続，および切り替えの処理について説明します。HA Boosterの詳細については，HA Booster関連のドキュメントを参照してください。
- 注意事項
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SCSIリザーブ，およびハイブリッドフェンシングを使用する場合，HA Boosterを使用した共有ディスクの管理はできません。
- 〈この項の構成〉
(1) 接続
HA Boosterを使用した共有ディスクとの接続の流れを，次の図に示します。
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![[図データ]](./GRAPHICS/F0000113.GIF)
(2) 切り替え
共有ディスクの切り替え時には，障害が発生した系のサーバからはアクセスできないようにし，業務処理を引き継ぐ系のサーバからはアクセスできるように排他制御をします。
共有ディスクの切り替えの流れは，サーバ障害時と系障害時とで異なります。HA Boosterを使用したサーバ障害時の共有ディスクの切り替えの流れを，次の図に示します。
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![[図データ]](./GRAPHICS/F0000114.GIF)
HA Boosterを使用した系障害時の共有ディスクの切り替えの流れを，次の図に示します。
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![[図データ]](./GRAPHICS/F0000115.GIF)
(3) ログファイル
エラーメッセージはsyslogに出力されます。
(4) 注意事項
HA Boosterを使用する場合の注意事項を次に示します。
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排他制御は，HA Boosterが管理する制御グループ単位で実施します。そのため，異なるサーバに同じ制御グループを指定しないでください。
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サーバの共有リソース動的変更コマンド（mondeviceコマンド）による制御グループの追加・削除はサポートしていません。ディスクデバイスの追加・削除をする場合は，定義済みの制御グループに対してディスクデバイスの追加・削除をしてください。
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HA Boosterの制御グループに含まれるディスクデバイスで作成されたボリュームグループは，サーバ対応の環境設定のdiskオペランドに指定しないでください。また，サーバ対応の環境設定のdiskオペランドに指定したボリュームグループを構成するディスクデバイスは，HA Boosterの制御グループに登録しないでください。誤って設定すると，サーバの起動や系切り替えが失敗するおそれがあります。
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共有ディスクの切り替えの高速化の対象は，サーバ対応の環境設定のhab_gidオペランドに指定するHA Boosterの制御グループです。サーバ対応の環境設定のdiskオペランドに指定したボリュームグループやサーバ対応の環境設定のfs_nameオペランドに指定したファイルシステムは，切り替えの高速化の対象ではありません。