Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


2.4.2 共有ディスクの引き継ぎ

HAモニタは,LVMまたはHA Boosterを使用するか,LVMを使用しないディスクやパーティションを使用して共有ディスクを引き継ぎます。このとき,HAモニタは,実行サーバが共有ディスクを使用しているときに待機サーバからアクセスできないように,論理的に排他制御をします。

LVMを使用する場合

ボリュームグループ単位で共有ディスクを引き継ぎます。HAモニタと共有ディスクとの接続は,LVMが制御します。

HA Boosterを使用する場合

HA Boosterを使用すると,より高速に共有ディスクを引き継げます。この場合,共有ディスクへのアクセスは,HA Boosterが制御します。HA Boosterは,共有ディスクをボリュームグループ単位ではなく,制御グループ単位で排他制御をして切り替えます。HA Boosterを使用すると,LVMを介さないで共有ディスクを切り替えるため,より高速に系切り替えができます。制御グループには,ディスクデバイスを登録します。

HA Boosterを使用した共有ディスクの接続の詳細については,「4.3.2 共有ディスクの管理(HA Boosterを使用する場合)」を参照してください。HA Boosterを使用した共有ディスクの高速引き継ぎ機能の詳細については,HA Booster関連のドキュメントを参照してください。

LVMを使用しないディスクやパーティションを使用する場合

LVMを使用しないディスクや,パーティションに直接作成したファイルシステムを使用して共有ディスクを引き継ぎます。HAモニタと共有ディスクとの接続は,ファイルシステムのマウント/アンマウントで制御します。なお,HAモニタではキャラクタ型スペシャルファイル(rawデバイス)を制御しないため,キャラクタ型スペシャルファイルを使用する場合は,ユーザコマンドなどでの制御を検討してください。