Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


1.2.3 サーバ

HAモニタは,サーバというまとまりで系切り替えをします。サーバとは,プログラムのことです。

〈この項の構成〉

(1) サーバの分類

サーバは,プログラムの種類によって次のどちらかに分けられます。

(2) サーバの運用方法

サーバの運用方法には,サーバモードモニタモードがあります。

サーバモードとモニタモードの比較を次の表に示します。

表1‒1 サーバモードとモニタモードの比較

比較項目

サーバモード

モニタモード

OpenTP1(TP1/Server Base)およびHiRDB

OpenTP1(TP1/EE)※4

HAモニタが検出する障害

  • サーバ障害

  • 系障害

  • サーバ障害※1

  • 系障害

  • UAP障害※2

サーバの監視

HAモニタがする

ユーザがする※1

使用できないHAモニタの機能

なし

  • サーバのスローダウン検出

  • サーバがスローダウンしたときの,系のペアダウン

  • 連動系切り替えでサーバがスローダウンしたときの,切り替え種別の指定

  • サーバの監視履歴取得

  • サーバのスローダウン検出※3

  • 系のペアダウン※3

  • 連動系切り替え時の切り替え種別の指定

  • ユーザコマンドの一部

  • サーバの監視履歴取得

  • 待機系のサーバを事前に起動させておくこと

など

必要な設定項目

サーバ対応の環境設定

  • サーバ対応の環境設定

  • モニタモードのプログラム対応の環境設定※2

  • サーバの起動コマンドの作成

  • (必要に応じて)サーバの停止コマンド・サーバの監視コマンドの作成

  • (必要に応じて)プログラムの再起動コマンドの作成※2

  • UAPへのAPIの組み込み※2

1サーバの単位

1プログラム

1プログラムまたは複数プログラム

注※1 ユーザがあらかじめサーバの監視コマンドを作成することで,モニタモードのサーバを監視し,サーバ障害を検出できます。また,モニタモードのプログラム管理機能を使用すれば,UAPの監視はHAモニタがします。プログラム管理機能については,「3.6 プログラムの制御のための機能(モニタモード)」を参照してください。

注※2 モニタモードのプログラム管理機能を使用するプログラムにだけ該当します。

注※3 サーバ対応の環境設定のptrlcmd_exオペランドを指定して,モニタモードのサーバを監視している場合は,機能を使用,または検出できます。

注※4 TP1/SB+TP1/EE+TP1/XTCの構成でTP1/EEを監視する場合。

HAモニタとのインタフェースを持つプログラムの場合

サーバの運用方法として,サーバモードまたはモニタモードを選択できます。HAモニタとのインタフェースを持つプログラムの場合,サーバモードでの運用を推奨します。

サーバモードで運用するサーバのことを,HAモニタとのインタフェースを持つサーバと呼ぶこともありますが,このマニュアルでは,サーバモードのサーバと呼びます。

HAモニタとのインタフェースを持たないプログラムの場合

モニタモードで運用します。HAモニタとのインタフェースを持たないプログラムの場合,サーバの運用方法は選択できません。

モニタモードで運用するサーバのことを,HAモニタとのインタフェースを持たないサーバと呼ぶこともありますが,このマニュアルでは,モニタモードのサーバと呼びます。