7.6.3 取得した監視履歴を解析する
取得した監視履歴は,次に示す監視履歴ファイルに出力されます。
/opt/hitachi/HAmon/history/patrol_history
監視履歴ファイルは,HAモニタの環境設定のph_log_sizeオペランドで指定したサイズを超えると,次の名称のバックアップファイルに書き換えられます。
/opt/hitachi/HAmon/history/patrol_history_old
監視履歴を解析するときは,監視履歴ファイル,およびバックアップファイルを使用してください。なお,解析に当たって監視履歴ファイルおよびバックアップファイルは常時参照できますが,ファイルやファイルが格納されているディレクトリを直接編集しないでください。
- 〈この項の構成〉
(1) 監視履歴ファイルの出力形式
監視履歴は,一つの履歴につき1行ずつ監視履歴ファイルに蓄積されます。監視履歴ファイルの出力形式を,次に示します。
西暦/月/日 時刻;ID;種別;サーバの識別名またはホスト名;秒数;メッセージ
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西暦/月/日 時刻
監視履歴を取得した日時です。
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ID
監視履歴として出力されるメッセージごとに一意に割り当てられたIDです。
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種別
監視履歴を取得した対象の種別を表す記号です。記号と種別の対応を次に示します。
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S:自系で稼働する実行サーバ
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H:他系
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O:自系
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サーバの識別名またはホスト名
監視履歴を取得した対象のサーバの識別名,またはホスト名です。
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秒数
スローダウンが発生していた秒数です。監視履歴として出力されるメッセージの内容によっては,出力されません。
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メッセージ
監視履歴として出力されるメッセージ本文です。出力されるメッセージ本文の詳細については,「付録B 監視履歴として出力されるメッセージ」を参照してください。
HAモニタは監視履歴ファイルの作成時,ファイルを空白で埋めることでサイズを固定します。このため監視履歴が追加されたあとファイル内に空白行が残っている場合もありますが,解析のときは空白行を無視してかまいません。
(2) バックアップファイルの退避
監視履歴ファイルのサイズが指定値を超えたとき,メッセージKAMN740-Iが出力されます。ユーザは,メッセージが出力されたタイミングでバックアップファイルを退避してください。退避したバックアップファイルは,監視履歴を解析するときに使用できます。