Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


7.5.9 共有ディスクのデバイス障害に対処する(待機サーバ起動時,待機時,または終了時)(共有ディスクのSCSIリザーブをする場合)

待機サーバの起動,待機,終了時に,サーバ対応の環境設定のscsi_deviceオペランド,またはdmmp_deviceオペランドに指定したデバイスでI/Oエラーが発生した場合は,メッセージKAMN725-W,およびKAMN726-Eを出力して処理を続行します。マルチパスソフトウェアによる冗長化構成では,同じ共有ディスクのすべてのパスに障害が発生したときにだけ,メッセージKAMN726-Eが出力されます。

待機サーバの起動,待機,または終了時に復旧する場合の手順を次に示します。

  1. デバイス障害の原因を調査する。

    メッセージKAMN725-WKAMN726-E,およびカーネルが出力するメッセージを参照したり,ハードウェアの管理ツールを使用したりして,障害の原因を調査してください。

  2. デバイス障害の原因を取り除く。

    原因となった機器を交換するなどし,デバイス障害の原因を取り除いてください。

    マルチパスソフトウェアによる冗長化構成の場合は,この時点ではまだ障害となったパスをオンライン状態に回復(フェイルバック)しないでください。

  3. マルチパス構成の場合は,障害から復旧したパスをオンライン状態に回復(フェイルバック)する。

    マルチパスソフトウェア(HDLM,DMMP,またはHFC-PCM)のコマンドを使用して,復旧したパスをオンライン状態に回復(フェイルバック)します。パスをオンライン状態に回復する方法については,マニュアルHitachi Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Linux(R)用),DMMPまたはHFC-PCMのマニュアルを参照してください。

    シングルパス構成,またはVMware ESXiでの仮想化環境(DMMP未使用時)の場合はこの手順は不要です。

なお,他系で実行系として稼働中のサーバがあるときにOSを再起動すると,syslogファイルにSCSI関連のメッセージが出力される場合があります。詳細については,「6.4.4 SCSI関連のメッセージのsyslog出力時の対応方法」を参照してください。