6.26.1 事前確認
構築したシステムの動作確認の前に,周りのシステムに影響を与えたり,構築したシステムを壊したりしないように,設定の事前確認をしてください。
-
addressオペランドがほかの系,ほかのシステムと重複していないこと。
-
共有リソースとして設定しているボリュームグループとファイルシステムがOS起動時に自動で接続しないこと。
次の条件をすべて満たしていると,無関係な別の系切り替え構成の系が障害となってしまうおそれがあります。
-
適用機種がBladeSymphony,HA8000,またはRV3000である
-
系切り替えの方式は,系のリセットによる系切り替えを選択している
-
HAモニタの環境設定のaddressオペランドの値が複数の系切り替え構成間で重複している
「6.24.1 複数系切り替え構成間での設定・定義のチェック」で説明している手順に従い,HAモニタの環境設定のaddress オペランドの値が系切り替え構成間で重複していないことを確認してください。
共有リソースとして設定しているボリュームグループとファイルシステムがOS起動時に自動で接続すると,両方の系から同時に共有ディスクにアクセスしてしまい,共有ディスク上のデータやファイルシステムを壊してしまうおそれがあります。
「6.3.9 ファイルシステムの設定」と「6.13.1 共有ディスクの設定」で説明している手順に従い,共有リソースとして設定しているボリュームグループとファイルシステムがOS起動時に自動で接続しないように設定してください。