7.2.1 起動する
ここでは,マシンの電源を入れてから,サーバの系切り替えができる状態になるまでの流れと,起動方法について説明します。
システムを起動するには,実行系と待機系の両方を起動します。システムの起動の流れを次の図に示します。
各系で電源を入れてサーバの起動が完了すると,HAモニタは,他系のHAモニタと連絡を取り合い,系切り替えができる状態になったことを確認します。このときに,メッセージKAMN252-Iが出力されます。
HA8000xNモデル以降,またはRV3000で系のリセットをする場合
- 障害管理プロセサとして管理サーバを使用する構成の場合
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HAモニタを起動する前に,管理サーバおよび管理サーバ上のHA Monitor Connectorを起動しておく必要があります。
HAモニタを先に起動した場合,リセットパスの設定に失敗するため,系障害が発生したときに自動で系切り替えができません。その場合は,次の手順でリセットパスを設定してください。
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管理サーバ,HCSM,およびHA Monitor Connectorを起動する。
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すべての系でリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行する。
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- 障害管理プロセサとして管理サーバを使用しない構成の場合
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HAモニタを起動する前に,そのHAモニタが稼働する装置を管理するHA Monitor Connectorのサービスを起動しておく必要があります。
HAモニタを先に起動した場合,リセットパスの設定に失敗するため,系障害が発生したときに自動で系切り替えができません。その場合は,次の手順でリセットパスを設定してください。
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HA Monitor Connectorを起動する。
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すべての系でリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行する。
- 重要
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HAモニタの稼働中に管理サーバおよびHA Monitor Connectorを停止しないでください。停止した場合,管理対象のすべての系のHAモニタがリセットパスの障害を検知します。その状態で運用を続けると,系障害が発生したときに障害が起こった系をリセットできないため,自動で系切り替えができなくなります。その場合は,停止した管理サーバ,またはHA Monitor Connectorを再度起動したあとで,すべての系でリセットパス状態表示コマンド(monrpコマンド)を実行してください。
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図7-2のうち,HAモニタ,リソースサーバ,およびサーバを起動する方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) HAモニタの起動
HAモニタを手動起動する場合,HAモニタの起動コマンド(monstartコマンド)を実行します。HAモニタ起動後には,HAモニタの起動が完了していることを示すメッセージKAMN002-Iが出力されていることを確認してください。
HAモニタを自動起動する場合,HAモニタは,カーネルの起動後にOSによって自動的に起動されます。
HAモニタをインストールした時点では,自動起動するように設定されています。HAモニタの起動方法を変更するには,HAモニタの環境設定コマンド(monsetupコマンド)を実行します。HAモニタの環境設定コマンド(monsetupコマンド)については,「9.22 monsetup(HAモニタの環境設定)」を参照してください。
(2) リソースサーバの起動
リソースサーバは,リソースサーバを親サーバに指定したサーバのうちどれかが起動すると,自動起動します。親サーバは,サーバ対応の環境設定で指定します。
リソースサーバは,リソースサーバを使用しているサーバがすべて停止すると,HAモニタによって自動的に停止されます。
共有リソースの接続に失敗したなどの理由からリソースサーバを手動で起動する場合,HAモニタの起動が完了していることを示すメッセージKAMN002-Iが出力されていることを確認したあとに,リソースサーバ起動コマンド(monresbgnコマンド)を実行します。
(a) 実行サーバが起動待ちになった場合の運用
リソースサーバの起動の際,実行サーバ起動待ち状態になる場合があります。 実行サーバ起動待ち状態になるケースについては,「4.1.1 HAモニタによるサーバの起動制御」,および「4.5.3 サーバの起動制御・停止制御(マルチスタンバイ)」を参照してください。
実行サーバ起動待ち状態になった場合の運用については,「7.4.1 待ち状態のサーバを起動して業務を再開する」を参照してください。
(3) サーバの起動
実行系と待機系の両方でサーバを起動します。サーバを手動で起動する前に,HAモニタの起動が完了していることを示すメッセージKAMN002-Iが出力されていることを確認してください。
サーバモードのサーバの場合,サーバを起動するには,プログラムが提供する起動コマンドを実行します。サーバを起動すると,サーバの初期設定時にサーバがHAモニタと連絡し合い,系切り替えの環境を作ります。待機系で起動したサーバは待機サーバとなり,実行系の障害に備えます。
モニタモードのサーバの場合,モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)でサーバを起動します。待機系で起動したサーバは待機サーバとなり,実行系の障害に備えます。
サーバ起動後には,サーバの起動が完了していることを示すメッセージKAMN251-Iが出力されていることを確認してください。メッセージKAMN251-Iは,サーバ単位で出力されます。同じ系に複数のサーバが稼働している場合,サーバごとに出力されます。
(a) サーバをグループ化している場合に異なる点
グループ化している場合は,グループ内のすべてのサーバを起動する点が異なります。オペレータがサーバを起動した順で,サーバが起動されます。サーバ起動後には,グループ内の全サーバに対して,メッセージKAMN251-Iが出力されたことを確認してください。
(b) 実行サーバが起動待ちになった場合の運用
サーバの起動の際,実行サーバ起動待ち状態になる場合があります。 実行サーバ起動待ち状態になるケースについては,「4.1.1 HAモニタによるサーバの起動制御」,および「4.5.3 サーバの起動制御・停止制御(マルチスタンバイ)」を参照してください。
実行サーバ起動待ち状態になった場合の運用については,「7.4.1 待ち状態のサーバを起動して業務を再開する」を参照してください。