4.5.2 系のリセットに失敗した場合の動作(マルチスタンバイ)
マルチスタンバイ機能を使用する系切り替え構成で,系リセットが失敗した場合の動作について説明します。
(1) 実行系のリセットが失敗した場合
実行系で障害が発生し,その実行系のリセットが失敗した場合,HAモニタは,複数の待機系の中でいちばん優先度が高い待機サーバだけを系切り替え待ち状態にします。
マルチスタンバイ機能を使用する系切り替え構成で,実行系のリセットが失敗した場合の流れを次の図に示します。
この場合は,オペレータの対処が必要です。系切り替え待ち状態のサーバを実行サーバとして起動する方法については,「7.4.1 待ち状態のサーバを起動して業務を再開する」を参照してください。
(2) 待機系のリセットが失敗した場合
待機系のリセットが失敗した場合,複数の待機系がある構成ではHAモニタが優先度の判断ができなくなり,複数の実行サーバが稼働するおそれがあります。複数の実行サーバ稼働を防ぐため,HAモニタは,障害が発生した待機系で稼働する待機サーバより優先度の低い待機サーバを停止します。
マルチスタンバイ機能を使用する系切り替え構成で,待機系のリセットが失敗した場合の流れを次の図に示します。
この場合は,オペレータの対処が必要です。待機サーバを起動する方法については,「7.2.1 起動する」を参照してください。