Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編


3.5.6 共有リソースの動的変更

系切り替えの対象となる共有リソースは,24時間連続稼働などで実行サーバを停止できない場合でも,動的に変更できます。

〈この項の構成〉

(1) 動的に変更できる共有リソース

変更できる共有リソースを次に示します。

(2) 動的変更の方法

リソースの種類によって動的変更の方法が異なります。

(a) 共有ディスク

サーバの共有リソース動的変更コマンド(mondeviceコマンド)を使用します。サーバの共有リソース動的変更コマンド(mondeviceコマンド)では,共有リソースを,サーバ対応の環境設定で指定した単位で追加・削除できます。

サーバの共有リソース動的変更コマンド(mondeviceコマンド)を使用した共有リソースの動的変更の概要を,次の図に示します。この図では,共有ディスクの追加を実行しています。

図3‒42 HAモニタのmondeviceコマンドを使用した共有リソースの動的変更の概要

[図データ]

ユーザがサーバの共有リソース動的変更コマンド(mondeviceコマンド)を使用すると,HAモニタは次の処理を実行します。

  • 共有リソースの状態を制御し,サーバへの接続や切り離しを実行します(共有リソースの追加をする場合)。

  • 共有リソースの変更結果に合わせて,そのリソースを共有している実行サーバと待機サーバのサーバ対応の環境設定を自動で書き換えます(共有リソースの追加・変更・削除をする場合)。

(b) LAN

ユーザがLANの状態設定ファイルに,追加・削除するLANの情報を追加・削除することで行います。