3.5.5 共有リソースの切り離し順序指定
ここでは,共有リソースの切り離し時の処理順序の指定について説明します。共有リソースの切り離しは,サーバの停止時や系切り替え時などに自動的に実行されます。
共有リソースの切り離しには,次のどちらかを指定できます。
-
接続時と同じ順序で共有リソースの切り離しをする
-
接続時とは逆の順序で共有リソースの切り離しをする
接続時とは逆の順序で切り離しをする場合,ユーザコマンドを発行したあとに共有リソースの切り離しが行われるため,ユーザコマンドのユーザ独自の停止処理の中に,共有リソースに依存した処理を実装できます。共有リソースとの接続時には,共有リソースを接続したあとに,ユーザコマンドが発行されます。
逆順に切り離しをする場合の詳細な処理の流れについては,「4.8.7 共有リソースの切り離しを接続時と逆順にする場合の処理の流れ」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 必要な環境設定
deviceoff_orderオペランドに指定します。デフォルトでは,接続時と同じ順でHAモニタが共有リソースの切り離しをします。
逆順での切り離しを適用したい範囲によって,定義する環境設定が異なります。HAモニタの環境設定およびサーバ対応の環境設定の両方に定義した場合は,HAモニタの環境設定が優先されます。
-
HAモニタに登録されているすべてのサーバに適用する場合
HAモニタの環境設定に指定します。
-
ある特定のサーバだけに適用する場合
サーバ対応の環境設定に指定します。