4.2.2 SAP HANAインスタンスの停止
SAP HANAインスタンスを停止するには,モニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド)を実行します。モニタモードのサーバ停止コマンド(monendコマンド)は,HAモニタの運用コマンドです。
このコマンドについては,マニュアル高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)(x86)編のmonend(モニタモードのサーバの停止)の説明を参照してください。
System Replicationによるデータの同期を完了してから停止するため,先にプライマリSAP HANAインスタンスを停止し,次にセカンダリSAP HANAインスタンスを停止するようにします。
サーバの停止順序を次の図に示します。
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待機サーバを先に停止すると,次の事象が発生する場合があります。
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System Replicationのデータ同期が行われないで,現用系のデータと予備系のデータが不一致になります。データが不一致の状態で停止した場合,次回の起動時に現用系と予備系のどちらが最新のデータとなっているかを確認して,最新のデータの系で実行サーバを起動してください。
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現用系でSystem Replicationの監視エラーを検出します。
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完全同期オプションを使用している場合,実行サーバが正常に停止できなくなります。実行サーバを正常に停止させるには,あらかじめ完全同期オプションを無効にしてください。