Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


2.2.4 サーバの監視処理の流れ

サーバ(OracleインスタンスまたはOracleリスナー)の監視時に,HAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れについて説明します。なお,この項で示す図は,一つのサーバにOracleインスタンスまたはOracleリスナーだけを対応させた場合の例です。

〈この項の構成〉

(1) Oracleインスタンスの監視処理の流れ

Oracleインスタンスの監視時にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。

図2‒12 Oracleインスタンスの監視処理の流れ

[図データ]

[図データ]

注※1 HAモニタが,サーバの監視コマンドを実行します。

サーバ対応の環境設定のpatrolcommandオペランドでサーバの監視コマンド実行シェルを指定する場合

実行サーバの起動完了時に,サーバの監視コマンドを起動します。

サーバ対応の環境設定のptrlcmd_exオペランドでサーバの監視コマンドを指定する場合

実行サーバの起動完了後,サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex_interオペランドに指定した監視間隔ごとに,サーバの監視コマンドを起動します。

注※2 次の監視間隔で,この部分の処理を繰り返します。

サーバ対応の環境設定のpatrolcommandオペランドでサーバの監視コマンド実行シェルを指定する場合

サーバの監視コマンドのPATROL_INTERVAL環境変数に指定した監視間隔

サーバ対応の環境設定のptrlcmd_exオペランドでサーバの監視コマンドを指定する場合

サーバ対応の環境設定のptrlcmd_ex_interオペランドに指定した監視間隔

注※3 HAモニタ kitは,SQLによる問い合わせ応答(データベースへのアクセス,およびI/O確認)を行います。応答が一定時間ない場合は,スローダウンと見なします。なお,スローダウンと見なすまでの時間は,Oracleインスタンス制御用定義ファイルのPATROLに指定します。

注※4 HAモニタ kitは,Oracleインスタンスの次のプロセスが存在するかどうかを確認します。

CKPT,DBW0,LGWR,PMON,SMON

注※5 一つのサーバで複数のOracleインスタンスを制御する場合,この部分の処理の流れを,制御するOracleインスタンスの数だけ繰り返します。

(2) Oracleリスナーの監視処理の流れ

Oracleリスナーの監視時にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。

図2‒13 Oracleリスナーの監視処理の流れ

[図データ]

[図データ]

注※1 HAモニタが,サーバの監視コマンドを実行します。

注※2 サーバの監視コマンドのPATROL_INTERVAL環境変数に指定した監視間隔で,この部分の処理を繰り返します。

注※3 HAモニタ kitは,リスナー制御ユティリティのコマンドを実行し,問い合わせ応答を行います。応答が一定時間ない場合は,スローダウンと見なします。なお,スローダウンと見なすまでの時間は,Oracleリスナー制御用定義ファイルのPATROLに指定します。

注※4 HAモニタ kitは,OracleリスナーのTNSLSNRプロセスが存在するかどうかを確認します。

注※5 一つのサーバで複数のOracleリスナーを制御する場合,この部分の処理の流れを,制御するOracleリスナーの数だけ繰り返します。