2.2.2 サーバの起動失敗処理の流れ
サーバ(OracleインスタンスまたはOracleリスナー)の起動失敗時に,HAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れについて説明します。なお,この項で示す図は,一つのサーバにOracleインスタンスまたはOracleリスナーだけを対応させた場合の例です。
- 〈この項の構成〉
(1) Oracleインスタンスの起動失敗処理の流れ
Oracleインスタンスの起動失敗時にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。
注※1 サーバのリソースに,クライアント接続用のIPアドレスを含める場合に実施します。サーバに必要なリソースについては,「3.1.2 リソース構成の検討」および「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。
注※2 HAモニタが,サーバの起動コマンドを実行します。
注※3 CDB(シングルテナント)構成の場合,モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)でインスタンスを起動すると,PDBの自動起動の設定に関係なく,PDBも自動で起動します。
注※4 Oracle ASM使用時は,ユーザコマンドが発行され次の処理を実行します。
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Oracle Restartを起動
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Oracle ASMインスタンスを起動
注※5 Oracle ASM使用時は,ユーザコマンドが発行され次の処理を実行します。
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Oracle ASMインスタンスを停止
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Oracle Restartを停止
(2) Oracleインスタンスの起動タイムアウト時の処理の流れ
Oracleインスタンスが起動時にタイムアウトした場合にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。
注※1 サーバのリソースに,クライアント接続用のIPアドレスを含める場合に実施します。サーバに必要なリソースについては,「3.1.2 リソース構成の検討」および「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。
注※2 HAモニタが,サーバの起動コマンドを実行します。
注※3 HAモニタが,サーバの停止コマンドを実行します。ただし,HAモニタの環境設定のtermcmd_at_abortオペランドにuseを指定したときに行います。
注※4 一つのサーバで複数のOracleインスタンスを制御する場合,この部分の処理の流れを,制御するOracleインスタンスの数だけ繰り返します。
注※5 CDB(シングルテナント)構成の場合,モニタモードのサーバ起動コマンド(monbeginコマンド)でインスタンスを起動すると,PDBの自動起動の設定に関係なく,PDBも自動で起動します。
注※6 Oracle ASM使用時は,ユーザコマンドが発行され次の処理を実行します。
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Oracle Restartを起動
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Oracle ASMインスタンスを起動
注※7 Oracle ASM使用時は,ユーザコマンドが発行され次の処理を実行します。
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Oracle ASMインスタンスを停止
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Oracle Restartを停止
(3) Oracleリスナーの起動失敗処理の流れ
Oracleリスナーの起動失敗時にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。
注※1 サーバのリソースに,クライアント接続用のIPアドレスを含める場合に実施します。サーバに必要なリソースについては,「3.1.2 リソース構成の検討」および「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。
注※2 HAモニタが,サーバの起動コマンドを実行します。
(4) Oracleリスナーの起動タイムアウト時の処理の流れ
Oracleリスナーが起動時にタイムアウトした場合にHAモニタおよびHAモニタ kitがする処理の流れを次の図に示します。
注※1 サーバのリソースに,クライアント接続用のIPアドレスを含める場合に実施します。サーバに必要なリソースについては,「3.1.2 リソース構成の検討」および「3.2.7 Oracleが使用する共有リソースの設定」を参照してください。
注※2 HAモニタが,サーバの起動コマンドを実行します。
注※3 HAモニタが,サーバの停止コマンドを実行します。ただし,HAモニタの環境設定のtermcmd_at_abortオペランドにuseを指定したときに行います。
注※4 一つのサーバで複数のOracleリスナーを制御する場合,この部分の処理の流れを,制御するOracleリスナーの数だけ繰り返します。