Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


2.1.2 検出できる障害の種類

ここでは,HAモニタ kitを使用したシステムで検出できる障害の種類について説明します。

〈この項の構成〉

(1) HAモニタ kitが検出する障害

HAモニタ kitは,次の表に示すOracleの障害を検出できます。

表2‒1 HAモニタ kitが検出する障害

検出する障害

説明

Oracleインスタンスの障害

次の状態をOracleインスタンスの障害として検出します。

  • Oracleインスタンスのプロセスが存在しない

  • SQLによるデータベースへの問い合わせ異常

Oracleインスタンスのスローダウン

SQLによる問い合わせ応答が一定時間ない状態を,Oracleインスタンスのスローダウンとして検出します

Oracleリスナーの障害

Oracleリスナーのプロセスが存在しない状態を,Oracleリスナーの障害として検出します。

Oracleリスナーのスローダウン

Oracleリスナーのプロセスが一定時間応答しない状態を,Oracleリスナーのスローダウンとして検出します

注※ HAモニタ kitが問い合わせを開始してからの時間で検出します。

(2) HAモニタが検出する障害

次の表に示すOracleの障害は,HAモニタ kitではなくHAモニタが検出します。

表2‒2 HAモニタが検出する障害

検出する障害

説明

ネットワーク障害

HAモニタのLANの監視機能を用いて検出します。LANの監視機能については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「LANの監視および障害時の自動系切り替え」の説明を参照してください。

系障害

HAモニタがaliveメッセージの途絶によって検出します。系障害の検出については,マニュアル「HAモニタ Linux(R)編」の「系障害の検出」を参照してください。