Hitachi

高信頼化システム監視機能 HAモニタ kit for Oracle


1.2.2 Oracleの構成

HAモニタ kitを適用したシステムでは,OracleインスタンスとOracleリスナーを系切り替えの対象とし,系切り替えの単位であるサーバとして扱います。Oracleインスタンスは,クライアントが業務を続行するために必要な要素としてデータベースに関連づけられる,共用メモリとプロセスの組み合わせです。Oracleリスナーは,クライアントの要求をOracleインスタンスに中継する要素です。Oracleインスタンスとそのインスタンスの管理をするOracleリスナーは,同一の系で稼働している必要があります。

Oracleの構成を次の図に示します。

図1‒8 Oracleの構成

[図データ]

HAモニタ kitでは,OracleインスタンスとOracleリスナーを個別のサーバとして管理したり,複数個をまとめて一つのサーバとして管理したりすることもできます。詳細については,「3.1.1 Oracleの構成と系切り替え単位の検討」を参照してください。

Oracle ASMが管理するディスクを共有ディスクとして使用する場合のOracleの構成を次に示します。Oracle ASMインスタンスおよびOracle Restartは,現用系,予備系のどちらか一方の系で起動するように制御する必要があるため,1:1の系切り替え構成となります。

図1‒9 Oracleの構成(Oracle ASMが管理するディスクを共有ディスクとして使用する場合)

[図データ]