高信頼化システム監視機能 HAモニタ Linux(R)編

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6.5.2 設定値の例(HA8000)

マシンの機種がHA8000の場合の,リセットパスの設定値の例を示します。ここで示す表にある「設定項目」は,表6-3の「設定に必要な情報」と対応しています。

<この項の構成>
(1) 系切り替え構成が一組の場合
(2) 系切り替え構成が二組の場合
(3) VMware ESXiで仮想化する構成

(1) 系切り替え構成が一組の場合

次のような構成(系1・系2間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を示します。

図6-15 リセットパスの設定例1(HA8000)

[図データ]

設定項目 系ごとの設定値
系1 系2
パーティション名 MS0001 MS0002
リセットパスのIPアドレス x.x.x.a x.x.x.b
リセットパスのポート番号 ppppp ppppp
SVPのIPアドレス x.x.x.c x.x.x.d
SVPのポート番号 qqqqq qqqqq

(2) 系切り替え構成が二組の場合

ここでは,次の条件で運用するシステムでのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6-16 リセットパスの設定例2(HA8000)

[図データ]

設定項目 系ごとの設定値
系1 系2 系3 系4
パーティション名 MS0001 MS0002 MS0003 MS0004
リセットパスのIPアドレス x.x.x.a x.x.x.c x.x.x.e x.x.x.g
リセットパスのポート番号 ppppp rrrrr ppppp rrrrrr
SVPのIPアドレス x.x.x.b x.x.x.d x.x.x.f x.x.x.h
SVPのポート番号 qqqqq sssss qqqqq sssss

この系切り替え構成の場合に,HAモニタの環境設定のaddressオペランドに設定する値の例を次に示します。

設定項目 系ごとの設定値
系1 系2 系3 系4
自系のホストアドレス 1 2 3 4

(3) VMware ESXiで仮想化する構成

ここでは,次の条件で運用するシステムのリセットパスの設定値の例について説明します。

これらの条件を満たす,次のような構成(系1・系3間,系2・系4間で系切り替え,系1・系2・系3がVMware ESXiの管理上にある)の場合に,monsetupコマンドで設定する値の例を次に示します。

図6-17 リセットパスの設定例3(HA8000)

[図データ]

設定項目 系ごとの設定値
系1 系2 系3 系4
パーティション名 MS0001 MS0001 MS0002 MS0003
リセットパスのIPアドレス x.x.x.a x.x.x.b x.x.x.d x.x.x.f
リセットパスのポート番号 ppppp ppppp ppppp ppppp
SVPのIPアドレス x.x.x.c x.x.x.c x.x.x.e x.x.x.g
SVPのポート番号 qqqqq qqqqq qqqqq qqqqq
マシンアドレス 1 1 2
VMware ESXiのIPアドレス y.y.y.a y.y.y.a y.y.y.b
VMware ESXiのポート番号 default default rrrrr
仮想マシン名 VM0001 VM0002 VM0003

(凡例)−:設定は不要です。

注※ SSH接続用ポート番号(22)を使用する場合,"default"と設定してください。


この構成の場合は,系切り替え構成内のすべての系でHAモニタの環境設定(sysdef)のvmware_envオペランドにuseを設定してください。

また,系切り替え構成内のすべての系で,monsetup -resetpath sshコマンドで,接続維持パケットの送信間隔に20を設定してください。