Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.19.2 WSFCの環境設定例

フェールオーバー クラスター マネージャーを使用して,次の設定をします。

〈この項の構成〉

(1) HA Toolkit Exグループの作成

系1および系2および系3についてグループを作成し,次の内容を設定します。

表7‒47 サーバのグループの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2012以降かつWSFC)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

系1の設定値

系2の設定値

系3の設定値

プロパティ

全般

名前

HA_1

HA_2

HA_3

優先所有者

node1,node2,node3

node2,node1,node3

Node3,node1,node2

フェールオーバー

フェールオーバー

指定した期間内の最大エラー数:0

期間(時間):0以上

フェールバック

フェールバックを許可する

チェックする

フェールバック

今すぐ

チェックする

(2) HA Toolkit Exのリソースの作成

HA Toolkit Exのグループに設定する,HA Toolkit Exのリソースおよび起動バッチファイルのリソースの設定例を示します。

(a) HA Toolkit Exのリソースの設定例

系1,系2,および系3についてリソースを作成し,次の内容を設定します。

表7‒48 HA Toolkit Exのリソースの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2012以降かつWSFC)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

系1の設定値

系2の設定値

系2の設定値

プロパティ

全般

名前

HA_1

HA_2

HA_3

リソースの種類

汎用サービス

サービス名

"HAToolkit△Extension△node11"

"HAToolkit△Extension△node21"

"HAToolkit△Extension△node31"

スタートアップ パラメータ

デフォルトのまま変更しない

ネットワーク名をコンピュータ名に使用する

チェックしない

依存関係

不要

ポリシー

リソース エラーへの対応

リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない

チェックする

保留タイムアウト

03:00

詳細なポリシー

実行可能な所有者

node1

node2

node3

基本的なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

完全なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

このリソースを別のリソース モニタで実行する

チェックする

レジストリのレプリケーション

不要

(凡例)

△:1文字の半角スペース

−:該当しない

(b) 起動用バッチファイルのリソースの作成

起動用バッチファイルのリソースを作成し,次の内容を設定します。

表7‒49 起動用バッチファイルのリソースの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2012以降かつWSFC)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

系1の設定値

系2の設定値

系2の設定値

プロパティ

全般

名前

"hatestart_online△node1"

"hatestart_online△node2"

"hatestart_online△node3"

リソースの種類

汎用アプリケーション

コマンドライン

"C:¥HATkEx¥HAmon¥etc¥hatestart_online.bat"

パラメータ

不要

現在のディレクトリ

デフォルトのまま変更しない

ネットワーク名をコンピュータ名に使用する

チェックしない

依存関係

AND/OR

不要

リソース

"HAToolkit△Extension△node1"

"HAToolkit△Extension△node2"

"HAToolkit△Extension△node3"

ポリシー

リソース エラーへの対応

リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない

チェックする

保留タイムアウト

03:00

詳細なポリシー

実行可能な所有者

node1

node2

node3

基本的なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

完全なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

このリソースを別のリソース モニタで実行する

チェックする

レジストリのレプリケーション

不要

(凡例)

△:1文字の半角スペース

−:該当しない

(3) サーバのグループの作成

サーバのグループの作成での設定例を次に示します。設定値は,影響分散するようシステム構成に合わせて決めてください。

表7‒50 サーバのグループの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2012以降かつWSFC)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

プロパティ

全般

名前

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

優先所有者

bes1

node1,node2,node3・・・の順

bes2

node1,node3,node2・・・の順

bes3

node2,node1,node3・・・の順

bes4

node2,node3,node1・・・の順

bes5

node3,node1,node2・・・の順

bes6

node3,node2,node1・・・の順

フェールオーバー

フェールオーバー

指定した期間内の最大エラー数:3

期間(時間):1

フェールバック

不要

(4) サーバが使用するリソースの作成

あらかじめ,サーバが使用するリソースを作成し,設定してください。

(5) サーバのサービスプロセスのリソースの作成

サーバのサービスプロセスのリソースの作成での設定例を次に示します。

表7‒51 サーバのサービスプロセスのリソースの作成での設定例(影響分散スタンバイレス型:Windows Server 2012以降かつWSFC)

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

設定値

プロパティ

全般

名前

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

リソースの種類

汎用サービス

サービス名

"HAToolkit Service bes[n]"

スタートアップ パラメータ

サーバごとに,bes1〜bes6を指定する

ネットワーク名をコンピュータ名に使用する

チェックしない

依存関係

サーバに必要なディスクリソースおよびIPリソースを指定する

ポリシー

リソース エラーへの対応

リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない

チェックする

再起動期間

00:00

指定期間内での再起動の試行回数

0

再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする

チェックする

再起動の試みがすべて失敗した場合は,指定した時間(hh:mm)後にもう一度再起動を開始する

指定は任意

保留タイムアウト

03:00

詳細なポリシー

実行可能な所有者

すべてのサーバで,"node1,node2,node3"を指定する

基本的なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

完全なリソース正常性チェックの間隔

リソースの種類の標準間隔を使用する

チェックすることを推奨

このリソースを別のリソース モニタで実行する

チェックする

レジストリのレプリケーション

不要

(凡例)

−:該当しない

注※

[n]は,サーバごとに1〜6に変えて設定してください。