Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.7.1 サーバに対応するサービスプロセス登録(CLUSTERPRO)

サーバに対応するHA Toolkit ExのサービスプロセスをCLUSTERPROに登録する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにリソースを登録します。複数のリソースを一つのグループに登録できます。

グループの作成手順を次に示します。

  1. CLUSTERPROの管理ツール(WebUI)を起動する

  2. 操作モードから設定モードに切り替える

  3. [グループ]の横にある[+]ボタンからグループを作成する

  4. グループのプロパティを設定する

    HA Toolkit Exのサービスプロセスの,グループのプロパティの設定内容を次の表に示します。

    表7‒3 グループのプロパティの設定内容

    ダイアログ名称

    タブ名称

    設定項目

    グループでの設定内容

    グループのプロパティ

    情報

    タイプ

    任意

    サーバグループ設定を使用する

    任意

    名前

    任意のグループ名

    HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を推奨

    起動サーバ

    全てのサーバでフェイルオーバ可能

    任意

    属性

    グループ起動属性

    手動起動

    両系活性チェックを行う

    任意

    フェイルオーバ属性

    任意

    フェイルバック属性

    任意

    論理サービス

    論理サービス名一覧

    任意

    起動待ち合わせ

    起動を待ち合わせるグループおよびタイマ値の設定

    任意

    停止待ち合わせ

    停止を待ち合わせるグループおよびタイマ値の設定

    任意

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループにリソースを作成します。

作成したグループの下にリソースを新規作成し,リソースのプロパティを設定します。HA Toolkit Exのサービスプロセスの,リソースのプロパティの設定内容を次の表に示します。

表7‒4 リソースのプロパティの設定内容

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

系1のリソースの設定値

リソースのプロパティ

情報

名前

任意のリソース名

HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を推奨

依存関係

既定の依存関係に従う

任意

復旧動作

活性異常検出時の復旧動作

活性リトライしきい値

0

フェイルオーバ先サーバ

任意

フェールオーバしきい値

任意

最終動作

任意

非活性異常検出時の復旧動作

非活性リトライしきい値

0

最終動作

任意

詳細

サービス名

HAToolkit Service alias名称

調整

パラメータ

開始

同期,タイムアウト値は任意

終了

同期,タイムアウト値は任意

対象VCOMリソース名

任意

サービス

開始パラメータ

alias名を指定する

サービスが起動済みの場合、エラーとしない

チェックしない

サービス開始後の待ち合わせ

任意

サービス停止後の待ち合わせ

任意

拡張

リソース起動属性

自動起動

活性前後、非活性前後にスクリプトを実行する

設定

実行タイミング

任意

設定(ユーザアプリケーション、この製品で作成したスクリプト)

任意

(3) モニタリソースの作成

リソースを作成すると,CLUSTERPROがリソースに対応するモニタリソースを作成します。リソースに対応するモニタリソースは,プロパティの監視(共通)の対象リソースに,作成したリソース名称が設定されています。

HA Toolkit Exのサービスプロセスの,モニタリソースのプロパティでの設定内容を次の表に示します。

表7‒5 モニタリソースのプロパティの設定内容

ダイアログ名称

タブ名称

設定項目

モニタリソースの設定内容

モニタリソースのプロパティ

情報

名前

任意のモニタリソース名

監視(共通)

インターバル

1を推奨

タイムアウト

デフォルト(60秒)を推奨

タイムアウト発生時にリトライしない

「チェックする」を推奨

タイムアウト発生時

回復動作を実行しない

リトライ回数

0を推奨

監視開始待ち時間

0

対象リソース

作成したリソース

監視を行うサーバを選択する

「全てのサーバ」をチェックする

監視処理時間メトリクスを送信する

「チェックしない」を推奨

回復動作

回復動作

任意

回復対象

作成したリソース

最終実行前にスクリプトを実行する

任意

最終動作

任意

(4) サーバ以外のリソースの設定

サーバに必要なIPアドレスなどのリソースを作成し,HAサービスプロセスをサーバと見立てて,依存関係などの設定をします。