Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.5.1 サーバに対応するサービスプロセス登録(Windows Server 2008)

サーバに対応するHA Toolkit ExのサービスプロセスをWSFCに登録する手順を次に示します。ここでは,Windows Server 2008を前提に記述しています。

〈この項の構成〉

(1) サービスの作成

サービスの作成では,新規にサービスを作成して,そのサービスにサーバを登録します。複数のサーバを一つのサービスに登録できます。

サービスの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[フェールオーバー クラスタ管理]を起動する

    注※

    Windows Server 2008 R2の場合は,[フェールオーバー クラスター マネージャー]です。

  2. [サービスとアプリケーション]を右クリックし,[その他のアクション]−[空のサービスまたはアプリケーションの作成]からサービスを作成する

  3. 作成したサービスを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  4. [全般]タブで,次の値を設定する

    • [名前]:任意のサービス名

      HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。

    • [優先する所有者]:優先所有者を優先順に選択する

      サーバの実行系が先頭になるように選択します。

    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合

    サーバが実行できる系を,系切り替えをする順番どおりに指定してください。

    Windows Server 2008 R2の場合は,[全般]タブで次の値も設定します。

    • [永続的なモードを有効にする]:チェックしない

    • [自動開始]:チェックする

  5. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する

    • [指定した期間内の最大エラー数]:1以上

    • [期間]:0以上

    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合

    [指定した期間内の最大エラー数]には,系切り替えの繰り返しを防止するために,実行できる系の数と同じ値を指定することを推奨します。

    [期間]には,必ず0以外を指定してください。0を指定した場合,系切り替えを繰り返してしまいます。

    これで,サービスの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) サービスの作成」で作成したサービスに,サーバに対応するリソースを作成します。このリソースがHA Toolkit Exのサービスプロセスに対応します。また,一つのリソースに複数のサーバに対応するリソースを含めることもできます。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したサービスを右クリックして,[リソースの追加]−[汎用サービス]を選択する

    [新しいリソース ウィザード]ダイアログが表示されます。

  2. 一覧から,「HAToolkit△Service△サーバ識別名」のサービスを選択する

    (凡例)△:1文字の半角スペース

  3. [次へ]ボタンをクリックして,汎用サービスの設定を完了させる

  4. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  5. [全般]タブで,次の値を設定する

    • [リソース名]:任意のリソース名

      HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。

    • [セットアップ パラメータ]:サーバ識別名

    注※

    Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。

  6. 必要に応じて,[依存関係]タブで,依存するリソースを設定する

  7. [ポリシー]タブで,次の値を設定する

    • [リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる]:チェックする

    • [指定期間内での再起動の試行回数]:0

    • [再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする]:チェックする

    • [保留タイムアウト]:HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のtermpatrolオペランドに指定した値以上の値

  8. [詳細なポリシー]タブで,次の値を設定する

    • [実行可能な所有者]:実行できるすべての系を選択する

    • [このリソースを別のリソース モニタで実行する]:チェックする

    これで,リソースの作成は終了です。