Hitachi

Hitachi HA Toolkit


7.4.1 サーバに対応するサービスプロセス登録(Windows Server 2003 R2まで)

サーバに対応するHA Toolkit ExのサービスプロセスをMSCSに登録する手順を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにサーバを登録します。複数のサーバを一つのグループに登録できます。

グループの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[クラスタアドミニストレータ]を起動する

  2. 新規作成で[グループ]を選択する

    [新しいグループ]ダイアログが表示されます。

  3. [新しいグループ]ダイアログで,グループ名を設定する

    任意のグループ名を設定します。HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。

  4. [優先所有者]ダイアログで,優先所有者を優先順に選択する

    サーバの実行系が先頭になるように選択します。

    グループが作成されます。

    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合

    サーバが実行できる系を,系切り替えをする順番どおりに指定してください。

    グループが作成されます。

  5. 作成したグループを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  6. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する

    • [しきい値]:1以上

    • [期間]:0以上

    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合

    [しきい値]には,系切り替えの繰り返しを防止するために,実行できる系の数と同じ値を指定することを推奨します。

    [期間]には,必ず0以外を指定してください。0を指定した場合,系切り替えを繰り返してしまいます。

    これで,グループの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,サーバに対応するリソースを作成します。このリソースがHA Toolkit Exのサービスプロセスに対応します。また,一つのリソースに複数のサーバに対応するリソースを含めることもできます。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したグループを右クリックして,[リソースの新規作成]を選択する

    [新しいリソース]ダイアログが表示されます。

  2. [新しいリソース]ダイアログで,リソース名を設定する

    任意のリソース名を設定します。HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。

  3. リソースの種類に[汎用サービス]を選択する

  4. [別のリソースモニタでリソースを実行する]をチェックする

  5. [実行可能な所有者]ダイアログで,実行できるすべての系を設定する

  6. [依存関係]ダイアログで,必要に応じて依存するリソースを設定する

  7. [汎用サービスパラメータ]ダイアログで,次の値を設定する

    • [サービス名]:"HAToolkit△Service△サーバ識別名"

      (凡例)△:1文字の半角スペース

    • [起動パラメータ]:サーバ識別名

    [レジストリの複製]ダイアログでは,設定は必要ありません。

    リソースの作成が完了します。

  8. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する

    [プロパティ]ダイアログが表示されます。

  9. [詳細設定]タブで,次の値を設定する

    • [再開する]:チェックする

    • [グループに適用する]:チェックする

    • [しきい値]:0

    • [待ちのタイムアウト]:HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のtermpatrolオペランドに指定した値以上の値

    これで,リソースの作成は終了です。