6.2.3 HA Toolkit Exの動作の環境設定
HA Toolkit Exの動作の環境設定では,HA Toolkit Exの動作環境を設定する定義ファイルを作成します。作成したファイルにsysdefというファイル名を付けて,ディレクトリ/opt/hitachi/HAmon/etcに格納します。定義ファイル(sysdef)の作成は任意です。
なお,この定義ファイルは系ごとに作成するため,定義の際には系間で整合性を取ってください。
(1) 定義ファイル(sysdef)の形式
定義ファイル(sysdef)では,HA Toolkit Exの動作環境を定義します。定義ファイル(sysdef)の設定は任意です。
HA Toolkit Exの動作環境を定義する定義ファイル(sysdef)の形式を次に示します。
[environment [servmax {16|64}]] ;
(2) environment定義文での設定内容
HA Toolkit Exの動作環境を定義します。environment定義文のオペランドを,次に示します。
- servmax 〜<符号なし整数>((16|64))《16》
-
一つの系で同時に稼働できるサーバの最大数を指定します。すべての系で同じ値を指定してください。指定値には16または64が指定でき,それ以外の数値は指定できません。servmaxオペランドを省略した場合は,サーバの最大数が16に設定されます。
- ホットスタンバイ構成での系切り替え,またはHiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合
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servmaxオペランドには16だけを指定するか,または何も指定しないでください。64は指定できません。
システム構成にHiRDBとOpenTP1が混在する場合も同様です。
- HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合
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servmaxオペランドには16または64を指定できます。同時に稼働できるサーバの最大数を64に設定した場合,カーネルのパラメータも変更する必要があります。