Hitachi

Hitachi HA Toolkit


4.8.1 障害の検知

実行サーバの起動が完了すると,HA Toolkit Exはサーバの監視状態になります。

〈この項の構成〉

(1) サーバの障害

サーバ自身が障害を検知した場合,HA Toolkit Exはサーバから障害通知を受けて,サーバの障害を検知します。

サーバ自身が検知できない障害をHA Toolkit Exが検知するには,HA Toolkit Exがサーバの稼働報告を監視します。環境設定時に指定したサーバ障害監視時間を超えてもサーバから稼働報告がなかった場合,HA Toolkit Exはサーバ障害が発生したと判断します。サーバ障害監視時間は,HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のpatrolオペランドに指定します。

サーバの障害を検知すると,HA Toolkit Exは系切り替えを実行します。

(2) 系の障害

系の障害には,次の種類があります。

これらの系の障害が発生した場合,HA Toolkit Exでは障害を検知しません。ただし,HA Toolkit Exに障害が発生した場合は,サービスプロセスを通じてクラスタソフトが障害を検知できます。ハードウェア障害およびOS障害の検知は,クラスタソフトの仕様に依存します。

障害が回復した場合は,障害が発生した部位から再起動し直してください。