8.11.2 起動用バッチファイルの設定
起動用バッチファイルは,システムの起動時,WSFCでのオンライン操作などによってHA Toolkit Exが起動されると,自動的に実行されます。
起動用バッチファイルの設定では,起動用バッチファイルを作成します。作成したファイルには,hatestart.bat以外のファイル名を付けて,次のディレクトリに格納します。
{HA Toolkit Exインストールディレクトリ}\HAmon\etc
- 〈この項の構成〉
(1) 起動用バッチファイルの設定内容
設定内容については,「8.10.3 起動用バッチファイルの設定」を参照してください。なお,起動用バッチファイルのファイル名はhatestart.bat以外のファイル名とし,hatestart.batという名称のファイルは作成しないでください。
(2) 起動用バッチファイルの記述例
起動用バッチファイルの記述例を示します。
(a) ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合の記述例
グループが一つのときの,起動用バッチファイルの記述例を次に示します。
%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名" start C:\HATkEx\HAmon\etc\HRD1_act.bat start C:\HATkEx\HAmon\etc\tp1_act.bat pause
1行目は,サーバのグループをオンライン化し,実行サーバを起動するためのコマンドです。
2行目および3行目は,待機サーバを起動するためのコマンドです。
(b) HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例
起動用バッチファイルの記述例を次に示します。
%SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名 -Cluster 系名称 -Wait 0" pause
1行目は,正規BESユニットをオンライン化するためのコマンドです。
(c) HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例
起動用バッチファイルの記述例を次に示します。
C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名1 C:\HATkEx\HAmon\bin\hateactonl サーバのグループ名2 %SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名1 -Cluster 系名称" %SystemRoot%\system32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell -Command "Start-ClusterGroup サーバのグループ名2 -Cluster 系名称" call C:\\win32app\hitachi\hirdb_p\SAMPLE\SAMPLECONF\HiRDBCMD.BAT @net start HiRDBのクラスタサービス名※ @if "%ERRORLEVEL%"=="0" @goto end cd %PDDIR% %PDDIR%\bin\pdstart -q :end pause
- 注※
-
HiRDBのクラスタサービス名には,HiRDBセットアップ識別子を付ける必要がある場合があります。
1行目および2行目は,WSFCからグループのオンラインを許可するためのコマンドです。
3行目〜6行目は,WSFCからサーバのグループをオンライン化するためのコマンドです。
7行目〜12行目は,HiRDBユニットを起動するためのコマンドです。これによって,WSFC上,オンライン状態のサーバが実行サーバとして起動します。ほかのサーバは待機サーバとして起動します。