8.10.1 HA Toolkit Exのサービス登録(Windows Server 2003 R2まで)
HA Toolkit ExのサービスをMSCSに登録します。
HA Toolkit Exは,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があります。そのため,実行系,待機系ごとに,別のグループおよび別のリソースとして登録します。また,これらのグループは,系切り替えをしない設定にする必要があります。
HA Toolkit ExのサービスをMSCSに登録する手順を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) グループの作成
グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにHA Toolkit Exを登録します。
グループの作成手順を次に示します。
-
[コントロールパネル]−[管理ツール]−[クラスタアドミニストレータ]を起動する
-
新規作成で[グループ]を選択する
[新しいグループ]ダイアログが表示されます。
-
[新しいグループ]ダイアログで,グループ名を設定する
任意のグループ名を設定します。実行系と待機系で,異なる名称を設定します。
-
[優先所有者]ダイアログで,優先所有者に実行系および待機系を指定する
グループが作成されます。
-
作成したグループを右クリックして,[プロパティ]を選択する
[プロパティ]ダイアログが表示されます。
-
[フェールオーバー]タブで,次の値を設定する
-
[しきい値]:0
-
[期間]:0
-
-
[フェールバック]タブで,[禁止する]をチェックする
これで,グループの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。
(2) リソースの作成
リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,リソースを指定します。MSCSは,障害時にMSCS配下のサービスプロセスおよびサーバを障害と判断して,系切り替えをします。そのため,MSCSで自動再起動の設定をしないでください。
リソースの作成手順を次に示します。
-
作成したグループを右クリックして,[リソースの新規作成]を選択する
[新しいリソース]ダイアログが表示されます。
-
[新しいリソース]ダイアログで,リソース名を設定する
任意のリソース名を設定します。グループ名と同一名を設定することを推奨します。
-
リソースの種類に[汎用サービス]を選択する
-
[別のリソースモニタでリソースを実行する]をチェックする
-
[実行可能な所有者]ダイアログで,実行可能な所有者を設定する
実行系には実行系だけを,待機系には待機系だけを設定します。
[依存関係]ダイアログでは,設定は必要ありません。
-
[汎用サービスパラメータ]ダイアログで,次の値を設定する
-
[サービス名]:"HAToolkit△Extension△ホスト名"
(凡例)△:1文字の半角スペース
[レジストリの複製]ダイアログでは,設定は必要ありません。
リソースの作成が完了します。
-
-
作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する
[プロパティ]ダイアログが表示されます。
-
[詳細設定]タブで,[再開しない]をチェックする
これで,リソースの作成は終了です。