Hitachi HA Toolkit

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8.9.2 MSCSまたはMSFCの環境設定例

クラスタアドミニストレータを使用して,次の設定をします。

<この項の構成>
(1) HA Toolkit Exグループの作成
(2) HA Toolkit Exが使用するリソースの作成
(3) サーバのグループの作成
(4) サーバが使用するリソースの作成
(5) サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成

(1) HA Toolkit Exグループの作成

系1および系2についてグループを作成し,次の内容を設定します。

表8-12 HA Toolkit Exグループの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいグループ 名前 HA_1 HA_2
優先所有者 優先所有者 node1,node2
プロパティ フェールオーバー しきい値 0
期間 0
フェールバック 禁止する
(凡例)
−:該当しない

表8-13 HA Toolkit Exグループの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 名前 HA_1 HA_2
優先する所有者 node1,node2
永続的なモードを有効にする チェックしない
自動開始 チェックする
フェールオーバー フェールオーバー 指定した期間内の最大エラー数 0
期間 0
フェールバック フェールバックを許可する チェックする
今すぐ チェックする
注※
Windows Server 2008 R2の場合にだけ該当する項目です。

(2) HA Toolkit Exが使用するリソースの作成

HA Toolkit Exが使用するリソースの設定例,および起動バッチファイルの設定例(Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)を示します。

(a) HA Toolkit Exのリソースの設定例

系1および系2についてリソースを作成し,次の内容を設定します。

表8-14 HA Toolkit Exが使用するリソースの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいリソース 名前 HA_1 HA_2
リソースの種類 汎用サービス
グループ HA_1 HA_1
別のリソースモニタでリソースを実行する チェックする
実行可能な所有者 実行可能な所有者 node1 node2
依存関係 不要
汎用サービス パラメータ サービス名 "HAToolkit△Extension△node1" "HAToolkit△Extension△node2"
起動パラメータ 不要
レジストリの複製 不要
プロパティ 詳細設定 再開しない チェックする
ポーリング間隔 リソースの種類からの値を使う チェックする
待ちのタイムアウト 180
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない

表8-15 HA Toolkit Exが使用するリソースの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 リソース名 HA_1 HA_2
リソースの種類 汎用サービス
サービス名 "HAToolkit△Extension△node1" "HAToolkit△Extension△node2"
セットアップ パラメータ※1 デフォルトのまま変更しない※2
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する※3 チェックしない
依存関係 不要
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない チェックする
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 node1 node2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※1
Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。
注※2
Windows Server 2008 R2の場合は,空欄のまま変更しないでください。
注※3
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。

(b) 起動用バッチファイルのリソースの作成(Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)

起動用バッチファイルのリソースを作成し,次の内容を設定します。

表8-16 起動用バッチファイルのリソースの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2008(x64)およびWindows Server 2008 R2)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 リソース名 "hatestart_2008x64△node1" "hatestart_2008x64△node2"
リソースの種類 汎用サービス
コマンドライン "C:\HATkEx\HAmon\etc\hatestart_2008x64.bat"
パラメータ 不要
現在のディレクトリ デフォルトのまま変更しない
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する チェックしない
依存関係 AND/OR 不要
リソース "HAToolkit△Extension△node1" "HAToolkit△Extension△node2"
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない チェックする
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 node1 node2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。

(3) サーバのグループの作成

系1および系2についてサーバのグループを作成し,次の内容を設定します。

表8-17 サーバのグループの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいグループ 名前 BES1 BES2
優先所有者 優先所有者 node1,node2 node2,node1
プロパティ フェールオーバー しきい値 1以上
期間 0以上
フェールバック 不要
(凡例)
−:該当しない

表8-18 サーバのグループの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 名前 BES1 BES2
優先する所有者 node1,node2 node2,node1
永続的なモードを有効にする チェックしない
自動開始 チェックする
フェールオーバー フェールオーバー 指定した期間内の最大エラー数 1以上
期間 0以上
フェールバック 不要
注※
Windows Server 2008 R2の場合にだけ該当する項目です。

(4) サーバが使用するリソースの作成

あらかじめ,サーバが使用するリソースを作成し,設定してください。

(5) サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成

系1および系2についてグループを作成し,次の内容を設定します。

表8-19 サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2003 R2まで)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
新しいリソース 名前 BES1 BES2
リソースの種類 汎用サービス
グループ BES1 BES2
別のリソースモニタでリソースを実行する チェックする
実行可能な所有者 実行可能な所有者 node1,node2
依存関係 リソースの依存関係 サーバに必要なディスクリソースおよびIPアドレスを指定する
汎用サービス パラメータ サービス名 "HAToolkit△Service△BES1" "HAToolkit△Service△BES2"
起動パラメータ BES1 BES2
レジストリの複製 不要
プロパティ 詳細設定 再開する チェックする
グループに適用する チェックする
しきい値 0
期間 0
ポーリング間隔 リソースの種類からの値を使う チェックする
待ちのタイムアウト 180
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない

表8-20 サーバのサービスプロセスが使用するリソースの作成での設定例(1:1スタンバイレス型:Windows Server 2008以降)

ダイアログ名称 タブ名称 設定項目 系1の設定値 系2の設定値
プロパティ 全般 リソース名 BES1 BES2
リソースの種類 汎用サービス
サービス名 "HAToolkit△Service△BES1" "HAToolkit△Service△BES2"
セットアップ パラメータ※1 BES1 BES2
ネットワーク名をコンピュータ名に使用する※2 チェックしない
依存関係 サーバに必要なディスクリソースおよびIPアドレスを指定する
ポリシー リソース エラーへの対応 リソースが失敗状態になった場合は,現在のノードで再起動を試みる チェックする
再起動期間 00:00
指定期間内での再起動の試行回数 0
再起動に失敗した場合は,このサービスまたはアプリケーションのすべてのリソースをフェールオーバーする チェックする
再起動の試みがすべて失敗した場合は,指定した時間(hh:mm)後にもう一度再起動を開始する 指定は任意
保留タイムアウト 03:00
詳細なポリシー 実行可能な所有者 node1,node2
基本的なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
完全なリソース正常性チェックの間隔 リソースの種類の標準間隔を使用する チェックすることを推奨
このリソースを別のリソース モニタで実行する チェックする
レジストリのレプリケーション 不要
(凡例)
△:1文字の半角スペース
−:該当しない
注※1
Windows Server 2008 R2の場合は,[スタートアップ パラメータ]です。
注※2
Windows Server 2008 R2の場合は,[コンピュータ名にネットワーク名を使用する]です。