Hitachi HA Toolkit

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8.7.2 HA Toolkit Exのサービス登録(Windows Server 2008以降)

HA Toolkit ExのサービスをMSFCに登録します。

HA Toolkit Exは,実行系および待機系の両方がオンラインである必要があります。そのため,実行系,待機系ごとに,別のサービスおよび別のリソースとして登録します。また,これらのサービスは,系切り替えをしない設定にする必要があります。

HA Toolkit ExのサービスをMSFCに登録する手順を次に示します。ここでは,Windows Server 2008を前提に記述しています。

<この項の構成>
(1) サービスの作成
(2) リソースの作成

(1) サービスの作成

サービスの作成では,新規にサービスを作成して,そのサービスにHA Toolkit Exを登録します。

サービスの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[フェールオーバー クラスタ管理]を起動する
    注※
    Windows Server 2008 R2の場合は,[フェールオーバー クラスター マネージャー]です。
  2. [サービスとアプリケーション]を右クリックし,[その他のアクション]−[空のサービスまたはアプリケーションの作成]からサービスを作成する
  3. 作成したサービスを右クリックして,[プロパティ]を選択する
    [プロパティ]ダイアログが表示されます。
  4. [全般]タブで,次の値を設定する
    • [名前]:任意のサービス名
      実行系と待機系で異なる名称を設定します。
    • [優先する所有者]:実行系および待機系を設定する
    Windows Server 2008 R2の場合は,[全般]タブで次の値も設定します。
    • [永続的なモードを有効にする]:チェックしない
    • [自動開始]:チェックする
  5. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する
    • [指定した期間内の最大エラー数]:0
    • [期間]:0
    • [フェールバックを許可する]:チェックする
    • [今すぐ]:チェックする
    これで,サービスの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) サービスの作成」で作成したサービスに,リソースを指定します。MSFCは,障害時にMSFC配下のサービスプロセスおよびサーバを障害と判断して,系切り替えをします。そのため,MSFCで自動再起動の設定をしないでください。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したサービスを右クリックして,[リソースの追加]−[汎用サービス]を選択する
    [新しいリソース ウィザード]ダイアログが表示されます。
  2. 一覧から,「HAToolkit△Extension△ホスト名」のサービスを選択する
  3. [次へ]ボタンをクリックして,汎用サービスの設定を完了させる
  4. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する
    [プロパティ]ダイアログが表示されます。
  5. [全般]タブで,[リソース名]に任意のリソース名を設定する
    任意のリソース名を設定します。サービス名と同一名を設定することを推奨します。
  6. 必要に応じて,[依存関係]タブで,依存するリソースを設定する
  7. [ポリシー]タブで,[リソースが失敗状態になった場合は,再起動しない]をチェックする
  8. [詳細なポリシー]タブで,次の値を設定する
    • [実行可能な所有者]:実行系には実行系だけを,待機系には待機系だけを指定する
    • [このリソースを別のリソース モニタで実行する]:チェックする
    これで,リソースの作成は終了です。