Hitachi HA Toolkit

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8.4.1 サーバに対応するサービスプロセス登録(Windows Server 2003 R2まで)

サーバに対応するHA Toolkit ExのサービスプロセスをMSCSに登録する手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) グループの作成
(2) リソースの作成

(1) グループの作成

グループの作成では,新規にグループを作成して,そのグループにサーバを登録します。複数のサーバを一つのグループに登録できます。

グループの作成手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]−[管理ツール]−[クラスタアドミニストレータ]を起動する
  2. 新規作成で[グループ]を選択する
    [新しいグループ]ダイアログが表示されます。
  3. [新しいグループ]ダイアログで,グループ名を設定する
    任意のグループ名を設定します。HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。
  4. [優先所有者]ダイアログで,優先所有者を優先順に選択する
    サーバの実行系が先頭になるように選択します。
    グループが作成されます。
    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合
    サーバが実行できる系を,系切り替えをする順番どおりに指定してください。
    グループが作成されます。
  5. 作成したグループを右クリックして,[プロパティ]を選択する
    [プロパティ]ダイアログが表示されます。
  6. [フェールオーバー]タブで,次の値を設定する
    • [しきい値]:1以上
    • [期間]:0以上
    HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えの場合
    [しきい値]には,系切り替えの繰り返しを防止するために,実行できる系の数と同じ値を指定することを推奨します。
    [期間]には,必ず0以外を指定してください。0を指定した場合,系切り替えを繰り返してしまいます。
    これで,グループの作成は終了です。続けてリソースの作成をします。

(2) リソースの作成

リソースの作成では,「(1) グループの作成」で作成したグループに,サーバに対応するリソースを作成します。このリソースがHA Toolkit Exのサービスプロセスに対応します。また,一つのリソースに複数のサーバに対応するリソースを含めることもできます。

リソースの作成手順を次に示します。

  1. 作成したグループを右クリックして,[リソースの新規作成]を選択する
    [新しいリソース]ダイアログが表示されます。
  2. [新しいリソース]ダイアログで,リソース名を設定する
    任意のリソース名を設定します。HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)に指定したサーバ識別名を設定することを推奨します。
  3. リソースの種類に[汎用サービス]を選択する
  4. [別のリソースモニタでリソースを実行する]をチェックする
  5. [実行可能な所有者]ダイアログで,実行できるすべての系を設定する
  6. [依存関係]ダイアログで,必要に応じて依存するリソースを設定する
  7. [汎用サービスパラメータ]ダイアログで,次の値を設定する
    • [サービス名]:"HAToolkit△Service△サーバ識別名"
      (凡例)△:1文字の半角スペース
    • [起動パラメータ]:サーバ識別名
    [レジストリの複製]ダイアログでは,設定は必要ありません。
    リソースの作成が完了します。
  8. 作成したリソースを右クリックして,[プロパティ]を選択する
    [プロパティ]ダイアログが表示されます。
  9. [詳細設定]タブで,次の値を設定する
    • [再開する]:チェックする
    • [グループに適用する]:チェックする
    • [しきい値]:0
    • [待ちのタイムアウト]:HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のtermpatrolオペランドに指定した値以上の値
    これで,リソースの作成は終了です。