Hitachi HA Toolkit

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.2.4 サーバの起動コマンドの設定

サーバの起動コマンドの設定では,サーバの起動コマンドを一括で実行できる起動コマンドを作成します。ファイル名は任意です。

サーバの起動コマンドは,MC/ServiceGuardを使用してサーバのパッケージを起動したときに,自動的に実行されます。起動コマンドを実行するためには,定義ファイル(servers)のactcommandオペランドを指定してください。

注意
HiRDBの影響分散スタンバイレス型系切り替えでは,定義ファイル(servers)のactcommandオペランドに,サーバの起動コマンドは設定しないでください。
<この項の構成>
(1) サーバの起動コマンドの設定内容
(2) サーバの起動コマンドの記述例

(1) サーバの起動コマンドの設定内容

サーバの起動コマンドには,次の内容を設定します。

(2) サーバの起動コマンドの記述例

(a) ホットスタンバイ構成での系切り替えの場合の記述例

HiRDB/Single Serverでの,HiRDBの起動コマンドの記述例を次に示します。HiRDB/Parallel Serverの場合は,起動コマンドをpdstart -qとしてください。

#! /bin/sh
PDDIR=/opt/HiRDB
PDCONFPATH=${PDDIR}/conf
SHLIB_PATH=${SHLIB_PATH}:${PDDIR}/lib
PATH=${PATH}:${PDDIR}/bin
export PDDIR PDCONFPATH SHLIB_PATH PATH
 
${PDDIR}/bin/pdstart

OpenTP1の起動コマンドの記述例を次に示します。

#! /bin/sh
DCDIR=/opt/OpenTP1
DCCONFPATH=/opt/OpenTP1/conf
SHLIB_PATH=${SHLIB_PATH}:/opt/OpenTP1/conf/lib
export DCDIR DCCONFPATH SHLIB_PATH
 
su OpenTP1 管理者 -c "$DCDIR/bin/dcstart -g"
(b) HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合の記述例

HiRDBの1:1スタンバイレス型系切り替えの場合,正規BESユニットが起動する系があらかじめ決まっています。起動コマンドを設定するときは注意してください。

HiRDBの起動コマンドの記述例を次に示します。

#! /bin/sh
PDDIR=/HiRDB/BES1
PDCONFPATH=${PDDIR}/conf
SHLIB_PATH=${PDDIR}/lib
PATH=${PATH}:${PDDIR}/bin
export PDDIR PDCONFPATH SHLIB_PATH PATH
${PDDIR}/bin/【起動コマンド】

PDDIRには,BESごとに異なる値を設定してください。

【起動コマンド】には,系やBESごとに次のHiRDBのコマンドを記述してください。

BESユニットの起動種別 系1 系2
系1を正規BESユニットとして起動 pdstart -q pdstart -q -c
系2を正規BESユニットとして起動 pdstart -q -c pdstart -q