実行サーバの起動には,次の方法があります。
- クラスタソフトのサービスグループオンライン化コマンド
実行サーバ起動時の流れおよびオペレーターの操作を次に示します。
図2-1 実行サーバ起動時の流れおよびオペレーターの操作(HA Toolkit Ex)
![[図データ]](FIGURE/ZU02010.GIF)
- 監視プロセスの起動
オペレーターは,HA Toolkit Exの監視プロセスを起動します。この監視プロセスは,実際に実行サーバを監視します。また,実行サーバの障害時には,HA Toolkit Exの監視プロセスが,サービスプロセスに障害を通知します。
なお,クラスタソフトが稼働中でも,HA Toolkit Exの監視プロセスが稼働していないと,サーバの起動および系切り替えはできません。HA Toolkit Exの監視プロセスの稼働中にクラスタソフトを起動・停止するか,またはクラスタソフトとHA Toolkit Exの監視プロセスの起動・停止タイミングをほぼ同じにする運用にしてください。
- サービスグループのオンライン化
オペレーターは,クラスタソフトのサービスグループオンライン化コマンドを実行します。サービスグループがオンライン化されます。
- リソースの接続
クラスタソフトは,実行サーバに必要なリソースを接続します。
- サーバ起動コマンド
クラスタソフトがHA Toolkit Exのサーバ起動コマンド(hateservコマンド)を実行します。このサーバ起動コマンドのプロセスをサービスプロセスと呼びます。このサービスプロセスは,実行サーバ起動後も終了しないで,クラスタソフトの監視対象となり,系切り替えに備えます。
- サーバ起動要求
サービスプロセスは,HA Toolkit Exの監視プロセスに実行サーバの起動を要求します。
- サーバの起動コマンド
HA Toolkit Exの監視プロセスは,環境設定で指定したサーバの起動コマンドを実行して,実行サーバを起動します。サーバの起動コマンドは,HA Toolkit Exの定義ファイル(servers)のactcommandオペランドに指定します。
- 監視の準備
実行サーバの起動時に,HA Toolkit Exの監視プロセスと実行サーバの間で,監視のための手続きをします。
- 起動完了
実行サーバの起動が完了すると,HA Toolkit Exの監視プロセスは,実行サーバの監視を開始します。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2002, 2010, Hitachi, Ltd.