Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder メッセージ


KFAA50300-E

A system call error occurred. (func = "aa....aa", errno = bb....bb) (M)

システムコールaa....aaでエラーが発生しました。

aa....aa

エラーとなったシステムコール名

bb....bb

エラー番号

(S)

処理を終了します。ただし,一時的なエラーの場合はリトライすることがあります。

〔対策〕

表示されたシステムコール名とエラー番号をOSのマニュアルで調べて,エラーの原因を取り除いてください。表示されたシステムコール名とエラー番号からでは対処方法がわからない場合は,adbinfogetコマンドを実行してトラブルシュート情報を取得してから,弊社問い合わせ窓口に連絡してください。

主なシステムコールエラーとその対処方法を次の表に示します。

項番

エラーの内容

考えられる原因

対処方法

システムコール名

エラー番号

Linuxの場合

Windowsの場合

1

accept

23

24

  • オープン済みファイル数,またはHADBサーバへの接続数が多過ぎます。

  • ディスクリプタ数の上限が低過ぎます。

  • 不要なプロセスを終了してください。

  • HADBサーバへの接続数を減らしてください。

  • カーネルパラメタのnofileおよびfile-maxで,ディスクリプタ数の上限を拡張してください。※1

  • DBエリアの数を減らしてください。

2

bind

98

  • 接続を受け付けるポート番号が,ほかのプロセスで使用されています。

  • ポート番号の指定を変更してください。

  • 同じポート番号を使用しているプロセスを終了してください。

3

connect

99

10055

  • ローカルポートの空きがありません。

  • ローカルポートが空くのを待ってください。

  • 通信を行っているほかのプロセスを終了してください。

  • カーネルパラメタのip_local_port_range,またはWindowsのnetshコマンドで,OSが割り当てる一時ポートの範囲を拡張してください。※1

4

101

110

113

10049

10051

10060

10065

  • 不正な接続先を指定しています。

  • 接続先のホストが存在しません。

  • 指定したホスト名が,誤ったIPアドレスに解決されています。

  • 通信路で障害が発生しています。※2

  • 接続先の指定に誤りがないかどうかを確認してください。

  • 接続先のホストをネットワークに接続してください。

  • DNSまたはhostsファイルの設定を確認してください。または,ホスト名をIPアドレスで指定してください。

  • 通信路に障害が発生していないかどうかを確認してください。

5

readv

recv

101

110

113

10060

  • 通信路で障害が発生しています。※2

  • ネットワークの構成や設定が変更されています。

  • 通信路に障害が発生していないかどうかを確認してください。

  • ネットワークの物理構成および設定を確認してください。

6

104

10054

  • 通信相手のプロセスが強制終了しました。

  • 通信相手が通信タイムアウトやエラーなどを検知し,明示的に通信を強制切断しました。

  • APが,プロセスの終了前にHADBサーバとの接続を明示的に切り離していません。

  • 通信路の障害などによって,通信が遮断されました。※2

    そのあとで,同じ送信パケットを何度か再送しても通信相手から応答がないため,OSがこの通信をリセットしました。

    このとき,通信相手側には接続が残留することがありますが,時間が経つと消滅します。

  • HADBサーバが強制終了した場合は,HADBサーバを再開始してください。

    マルチノード構成内のHADBサーバが強制終了した場合は,そのHADBサーバを再開始してください。

  • 通信相手がマルチノード構成のHADBサーバで,稼働中のHADBサーバが存在する場合は,しばらく待ったあとに,マルチノード構成のHADBサーバに再接続してください。

  • 通信相手がHADBクライアントの場合は,HADBクライアント側からHADBサーバに再接続してください。

  • 通信相手側で指定しているタイマー監視のオペランドの指定値を見直してください。例えば,サーバ定義のadb_rpc_wait_timeオペランドや,クライアント定義のadb_clt_rpc_sql_wait_timeオペランドの指定値を見直してください。

  • 通信相手側のメッセージログファイルを確認してください。出力されているエラーメッセージの対処に従ってください。

  • APの処理内容を見直してください。HADBサーバとの切り離し処理がない場合は,HADBサーバとの切り離し処理を追加してください。

  • HADBサーバに残留した接続をすぐに切り離したい場合は,adblsコマンドでコネクションの状態を調査してください。そのあとで,不当なコネクションをadbcancelコマンドで切り離してください。

  • 通信の遮断による通信のリセットが頻繁に発生する場合は,通信路上のどこで通信が遮断されているかを特定し,原因を取り除いてください。

7

socket

23

24

10024

  • オープン済みファイル数,またはHADBサーバへの接続数が多過ぎます。

  • ディスクリプタ数の上限が低過ぎます。

  • 不要なプロセスを終了してください。

  • HADBサーバへの接続数を減らしてください。

  • カーネルパラメタのnofilefile-maxなどで,ディスクリプタ数の上限を拡張してください。※1

8

writev

send

32

104

10054

  • 通信相手のプロセスが強制終了しました。

  • 通信相手が通信タイムアウトやエラーなどを検知し,明示的に通信を強制切断しました。

  • 通信路の障害などによって,通信が遮断されました。※2

    そのあとで,同じ送信パケットを何度か再送しても通信相手から応答がないため,OSがこの通信をリセットしました。

    このとき,通信相手側には接続が残留することがありますが,時間が経つと消滅します。

  • HADBサーバが強制終了した場合は,HADBサーバを再開始してください。

    マルチノード構成内のHADBサーバが強制終了した場合は,そのHADBサーバを再開始してください。

  • 通信相手がマルチノード構成のHADBサーバで,稼働中のHADBサーバが存在する場合は,しばらく待ったあとに,マルチノード構成のHADBサーバに再接続してください。

  • 通信相手がHADBクライアントの場合は,HADBクライアント側からHADBサーバに再接続してください。

  • 通信相手側で指定しているタイマー監視のオペランドの指定値を見直してください。例えば,サーバ定義のadb_rpc_wait_timeオペランドや,クライアント定義のadb_clt_rpc_sql_wait_timeオペランドの指定値を見直してください。

  • 通信相手側のメッセージログファイルを確認してください。出力されているエラーメッセージの対処に従ってください。

  • HADBサーバに残留した接続をすぐに切り離したい場合は,adblsコマンドでコネクションの状態を調査してください。そのあとで,不当なコネクションをadbcancelコマンドで切り離してください。

  • 通信の遮断による通信のリセットが頻繁に発生する場合は,通信路上のどこで通信が遮断されているかを特定し,原因を取り除いてください。

9

101

110

113

10060

10065

  • 通信路で障害が発生しています。※2

  • ネットワークの構成や設定が変更されました。

  • 通信路に障害が発生していないかどうかを確認してください。

  • ネットワークの物理構成と設定を確認してください。

注※1

詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

注※2

通信路の障害の例を次に示します。

・ケーブルが抜けた,またはケーブルが断線した

・ネットワークインタフェース(NIC)の停止または異常を検知した

・ファイアウォールが通信を遮断した(通知しないでパケットを破棄する場合も含む)

・通信機器の電源が切れた

・通信機器が故障した

・トラフィック集中などによってパケットが遅延,または消失した

・接続先のホストがビジー状態のため応答できない