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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.10.1 CONCAT

2つのバイナリデータを連結します。

文字データと文字データを連結するスカラ関数については,「8.5.1 CONCAT」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数CONCAT::=CONCAT(対象データ1,対象データ2)
 
  対象データ1::=値式
  対象データ2::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ1および対象データ2

連結するバイナリデータを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データ1および対象データ2は,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。

  • 対象データ1および対象データ2には,BINARY型またはVARBINARY型のデータを指定してください。

  • 対象データ1および対象データ2には,?パラメタを単独で指定できません。

スカラ関数CONCATの実行結果の例を次に示します。

(例)

2つのバイナリデータ(X'ABC1230000'X'DEF456')を連結します。

CONCAT(X'ABC1230000',X'DEF456') → X'ABC1230000DEF456'

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型とデータ長を次の表に示します。

    表8‒35 スカラ関数CONCATの実行結果のデータ型とデータ長

    対象データ1のデータ型とデータ長

    対象データ2のデータ型とデータ長

    実行結果のデータ型とデータ長

    BINARY(m)

    BINARY(n)

    BINARY(mn)

    VARBINARY(n)

    実データ長:L2

    VARBINARY(mn)

    実データ長:mL2

    VARBINARY(m)

    実データ長:L1

    BINARY(n)

    VARBINARY(mn)

    実データ長:L1n

    VARBINARY(n)

    実データ長:L2

    VARBINARY(mn)

    実データ長:L1L2

    (凡例)

    m対象データ1の最大長

    n対象データ2の最大長

    L1対象データ1の実データ長

    L2対象データ2の実データ長

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 対象データ1または対象データ2のどちらかがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

  4. 対象データ1対象データ2を連結した結果,最大長が32,000バイトを超えるバイナリデータを連結することはできません。