8.8.1 LOWER
文字データの英大文字(A〜Z)を英小文字(a〜z)に変換します。半角英文字および全角英文字に対応しています。
- 〈この項の構成〉
(1) 指定形式
スカラ関数LOWER::=LOWER(変換対象の文字データ) 変換対象の文字データ::=値式
(2) 指定形式の説明
- 変換対象の文字データ:
-
変換対象の文字データを指定します。
指定規則を次に示します。
-
変換対象の文字データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。
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変換対象の文字データには,CHAR型またはVARCHAR型のデータを指定してください。
-
変換対象の文字データには,?パラメタを単独で指定できません。
変換対象となる文字コードおよび文字範囲を次の表に示します。
表8‒23 スカラ関数LOWERの対象となる文字コードおよび文字範囲 文字コード
変換対象の文字範囲
変換後の文字範囲
半角/全角
Unicode(UTF-8)
A(0x41)〜Z(0x5a)
a(0x61)〜z(0x7a)
半角文字
A(0xefbca1)〜Z(0xefbcba)
a(0xefbd81)〜z(0xefbd9a)
全角文字
Shift-JIS
A(0x41)〜Z(0x5a)
a(0x61)〜z(0x7a)
半角文字
A(0x8260)〜Z(0x8279)
a(0x8281)〜z(0x829a)
全角文字
-
スカラ関数LOWERの実行結果の例を次に示します。
- (例)
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文字列aBc123XyZの英大文字を英小文字に変換します。
LOWER('aBc123XyZ') → 'abc123xyz'
(3) 規則
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実行結果のデータ型と長さは,変換対象の文字データのデータ型と長さになります。
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実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。
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変換対象の文字データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。
(4) 例題
- 例題
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社員表(EMPLIST)のNAME列のデータをすべて小文字に変換します。
SELECT "USERID",LOWER("NAME") FROM "EMPLIST"