Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.4.10 SIGN

対象データが正の値の場合は+1を,負の値の場合は−1を,0の場合は0を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数SIGN::=SIGN(対象データ)
 
  対象データ::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ

処理対象の数データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。

  • 対象データには,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 対象データには,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型は,対象データのデータ型によって,次の表のように決まります。

    表8‒7 スカラ関数SIGNの実行結果のデータ型

    項番

    対象データのデータ型

    実行結果のデータ型

    1

    INTEGER

    INTEGER

    2

    BIGINT

    3

    SMALLINT

    SMALLINT

    4

    DECIMAL(p,s)

    DECIMAL(1,0)

    5

    NUMERIC(p,s)

    6

    DOUBLE PRECISION

    DOUBLE PRECISION

    7

    FLOAT

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 対象データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題

T1C1列〜C3列の値が,正の値か,負の値か,または0かを求めます。

SELECT SIGN("C1"),SIGN("C2"),SIGN("C3") FROM "T1"

[図データ]