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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.2.9 RADIANS

指定された角度を度数からラジアンに変換して返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数RADIANS::=RADIANS(角度)
 
  角度::=値式

(2) 指定形式の説明

角度

角度を度数単位で指定します。

指定規則を次に示します。

  • 角度は,値式の形式で指定します。値式については,「7.21 値式」を参照してください。

  • 角度には,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 角度には,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型はDOUBLE PRECISION型になります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 角度がナル値の場合,実行結果はナル値になります。

(4) 例題

例題1

T1C1列〜C3列の値(角度)を,度数からラジアンに変換します。

SELECT RADIANS("C1"),RADIANS("C2"),RADIANS("C3") FROM "T1"

[図データ]

例題2

T1C1列の値(角度)の余弦を求めます。

なお,C1列の値の単位は度数のため,スカラ関数RADIANSで角度を度数からラジアンに変換し,スカラ関数COSで余弦を求めます。

SELECT COS(RADIANS("C1")) FROM "T1"

[図データ]

この例では,COS(60°)を求めています。

スカラ関数COSに指定する対象データは,ラジアン単位で指定する必要があります。