Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.3.4 POWER

対象データの累乗を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数POWER::=POWER(対象データ,指数)
 
  対象データ::=値式
  指数::=値式

(2) 指定形式の説明

対象データ

累乗を求める対象データを指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データには,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 対象データには,?パラメタを単独で指定できません。

指数

指数を指定します。

指定規則を次に示します。

  • 指数は,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 指数には,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 指数には,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型はDOUBLE PRECISION型になります。

  2. DOUBLE PRECISION型で実行結果を表現できない場合,オーバフローエラーになります。

  3. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  4. 対象データまたは指数がナル値の場合,実行結果はナル値になります。

  5. 対象データに負の値を指定した場合,指数には整数を指定してください。

  6. 対象データに0を指定した場合,指数には正の値を指定してください。違反した場合,0除算エラーになります。

(4) 例題

例題1

T1C1列の値の2乗を求めます。

SELECT POWER("C1",2) FROM "T1"

[図データ]

例題2

T1C1列の値を対象データ,C2列の値を指数として,対象データの累乗を求めます。

SELECT POWER("C1","C2") FROM "T1"

[図データ]