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Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


8.3.3 LOG

底と真数を指定して,その対数を返します。

〈この項の構成〉

(1) 指定形式

スカラ関数LOG::=LOG(,対象データ)
 
  ::=値式
  対象データ::=値式

(2) 指定形式の説明

対数の底を指定します。

指定規則を次に示します。

  • 底は,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 底には,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 底には,0以下の値を指定できません。

  • 底に1を指定した場合,0除算エラーになります。

  • 底には,?パラメタを単独で指定できません。

対象データ

対象データ(真数)を指定します。

指定規則を次に示します。

  • 対象データは,値式の形式で指定します。値式については,「7.20 値式」を参照してください。

  • 対象データには,数データを指定してください。数データについては,「6.2.1 データ型の種類」の「(1) 数データ」を参照してください。

  • 対象データには,0以下の値を指定できません。

  • 対象データには,?パラメタを単独で指定できません。

(3) 規則

  1. 実行結果のデータ型はDOUBLE PRECISION型になります。

  2. 実行結果の値は,非ナル値制約なし(ナル値を許す)となります。

  3. 底または対象データがナル値の場合,実行結果はナル値になります。

  4. LOG(,対象データ)の結果は,LN(対象データ)/LN()の結果と同じになります。

(4) 例題

例題1

T1C1列の値の常用対数を求めます。

SELECT LOG(10,"C1") FROM "T1"

[図データ]

例題2

T1C2列の値の対数を求めます。C1列の値を底とします。

SELECT LOG("C1","C2") FROM "T1"

[図データ]