Hitachi

Hitachi Advanced Data Binder SQLリファレンス


1.16 目的別リファレンス

SELECT文で使用する句,述語,関数と,例題の参照先の一覧を,検索の目的別に次の表に示します。

なお,表中の(例)の説明は,販売履歴表(SALESLIST)と顧客表(USERSLIST)に類似した表を使用していることを前提としています。

表1‒2 SELECT文で使用する句,述語,関数と,例題の参照先の一覧

項番

検索の目的

使用する句,述語,または関数

例題の参照先

1

表の全データを見たい

(例)

  • 全顧客の顧客情報を見たい

  • 商品の販売履歴情報をすべて見たい

1.2 表の全行を検索する

2

検索結果を昇順または降順に並べたい

(例)

  • 顧客情報を顧客ID順に並べたい

  • 商品の販売履歴情報を日付順に並べたい

ORDER BY

1.3 検索結果を昇順に並べる(ORDER BY句)

3

検索結果行数の上限を指定したい

(例)

  • 顧客情報を何件か見たい

  • 商品の販売履歴情報を何件か見たい

LIMIT

1.4 検索結果行数の上限を指定する(LIMIT句)

4

条件を指定して検索したい

(例)

  • 昨日の商品販売履歴情報を求めたい

  • 特定の顧客の商品購入履歴を求めたい

WHERE

1.5 探索条件を指定して検索する

5

範囲を指定して検索したい

(例)

  • 今週の商品販売履歴情報を求めたい

BETWEEN述語

1.6 検索範囲を指定して検索する(BETWEEN述語)

6

複数の条件のどれかに一致するデータを検索したい

(例)

  • 商品コードP001またはP003の商品を購入した顧客を求めたい

IN述語

1.7 複数の条件のどれかに一致するデータを検索する(IN述語)

7

特定の文字列が含まれているデータを検索したい

(例)

  • 名字が「Johnson」の顧客の顧客情報を求めたい

  • 名前の頭文字がAの顧客の顧客情報を求めたい

LIKE述語

1.8 特定の文字列が含まれているデータを検索する(LIKE述語)

8

複数の表からデータを検索したい(表の結合)

(例)

  • 昨日商品を購入した顧客の顧客情報を求めたい

WHERE

1.9 複数の表を指定して検索する(表の結合)」,

1.10.1 例(商品を購入した顧客を検索する)」,

1.13.5 例5(販売履歴表と顧客表からデータを集計する)

9

検索結果の重複を排除したい

(例)

  • 商品を購入した顧客の名前を求めたい

  • 売れた商品の商品コードを求めたい

SELECT DISTINCT

1.10 検索結果の重複を排除する(SELECT DISTINCT)

10

表の全データ件数を求めたい

(例)

  • 顧客の総数を求めたい

集合関数COUNT(*)

1.11.1 例1(顧客の総数を求める)

11

検索対象行の件数を求めたい

(例)

  • 商品を購入した人数を求めたい

  • 昨日の商品販売回数を求めたい

  • 特定の顧客の商品購入回数を求めたい

集合関数COUNT(*)

1.11.2 例2(商品を購入した人数を求める)

12

検索データの最大値を求めたい

(例)

  • 商品の販売個数の最大値を求めたい

集合関数MAX

1.12.1 例1(商品の販売個数の最大値,最小値,平均値を求める)

13

検索データの最小値を求めたい

(例)

  • 商品の販売個数の最小値を求めたい

集合関数MIN

14

検索データの平均値を求めたい

(例)

  • 商品の販売個数の平均値を求めたい

集合関数AVG

15

検索データの合計値を求めたい

(例)

  • 昨日の商品販売個数を求めたい

  • 特定の顧客の商品購入個数を求めたい

集合関数SUM

1.12.2 例2(商品の販売個数の合計値を求める)

16

グループごとにデータを集計したい

(例)

  • 顧客ごとに,商品の購入回数,または商品の購入個数を求めたい

  • 商品コードごとに,商品の販売回数,または商品の販売個数を求めたい

GROUP BY

HAVING

1.13 グループごとに検索データを集計する(GROUP BY句,HAVING句)

17

SELECT文で求めた検索結果を条件に指定して,検索をしたい

(例)

  • 商品購入数がいちばん多い顧客の顧客情報を求めたい

副問合せ

1.14 探索条件にSELECT文を指定して検索する(副問合せ)

(凡例)−:該当しません。