44.1 機能
adbstatコマンドを実行すると,HADBサーバの稼働情報が出力されます。adbstatコマンドの概要を次の図に示します。
- [説明]
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adbstatコマンドを実行すると,HADBサーバの稼働情報が標準出力にCSV形式で出力されます。出力結果をリダイレクションでファイルに出力して表計算ソフトなどに転送すると,表形式でHADBサーバの稼働情報を確認できます。
統計ログファイルとは,HADBサーバの稼働情報の一部が出力されるファイルです。詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドの定期運用の統計解析の運用(HADBサーバの稼働情報の確認)の統計ログファイルの運用を参照してください。
adbstatコマンドで出力される情報には,次の4種類があります。
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HADBサーバの統計情報
HADBサーバの稼働状況が出力されます。adbstatコマンドを実行すると,1行だけ出力されます。
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コネクションの稼働情報
コネクションの稼働状況が出力されます。adbstatコマンドの実行時に,該当するAPおよびコマンドで確立されているコネクションごとに情報が出力されます。
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グローバルバッファの統計情報
グローバルバッファ単位の動作状況が出力されます。adbstatコマンドを実行すると,グローバルバッファごとに情報が出力されます。
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SQL文の統計情報
SQL文の動作状況が出力されます。adbstatコマンドを実行すると,統計ログファイルに出力されている統計情報から,SQL文ごとに「SQL文でアクセスしたDBエリア数」分の情報が出力されます。SQL文でDBエリアにアクセスしなかった場合は,SQL文の情報が1行出力されます。
ただし,?パラメタの値の一括転送が適用されたSQL文の統計情報は,1つのSQL文の統計情報としてまとめて出力されます。?パラメタの値の一括転送については,マニュアルHADB AP開発ガイドのAPの性能向上に関する設計の?パラメタの値の一括転送を参照してください。
- 重要
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アクセスパスの統計情報は,adbstatコマンドでは出力されません。アクセスパスの統計情報については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドの定期運用のSQLトレース機能の運用のアクセスパスの統計情報の出力例と出力項目を参照してください。