41.1.1 機能概要
実表に対してSQL文やコマンドを実行すると,システム表に無効な行データが増加することがあります。システム表内の無効な行データが増加し続けると,次に示す影響があります。
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システム表を格納するディスクの空き容量が不足する
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検索時に参照するシステム表用DBエリアのページ数が増加するため,検索性能が低下する
adbreorgsystemdataコマンドを実行すると,システム表のデータが再編成され,無効な行データの領域を解放できます。この処理を,システム表の再編成処理といいます。
システム表の再編成処理の概要を次の図に示します。
- [説明]
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システム表の再編成処理は,次に示す2つのフェーズで実行されます。
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フェーズ1
無効な行データを除いたシステム表のデータが,アンロードファイルに格納されます(アンロード処理)。次に,アンロードファイルのデータが再編成後のデータとして,システム表に再格納されます(リロード処理)。
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フェーズ2
再編成前のデータが削除され,システム表内の無効な行データの領域が解放されます。
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- 各ファイルについて次に説明します。
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作業用一時ファイル
システム表の再編成処理中に一時的に作成される作業用のファイルです。作成された作業用一時ファイルは,再編成処理が終了すると自動で削除されます。
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アンロードファイル
システム表の再編成処理中に一時的に作成されるファイルです。無効な行データを除いたシステム表のデータが格納されます。作成されたアンロードファイルは,再編成処理が終了すると自動で削除されます。
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- メモ
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システム表に無効な行データが増加するタイミングについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのシステム表を再編成する理由を参照してください。