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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


35.1.2 adbmergechunkコマンドが使用するスレッドの関係

adbmergechunkコマンドは,次の処理で処理リアルスレッドを使用します。

  1. 表データのマージ・検索,およびレンジインデクスの作成

    この処理では,「1~( ↓(MAX_RTHD_NUM-1)÷2↓ )」の処理リアルスレッドを使用します。

    MAX_RTHD_NUMは,マージチャンクオプションadb_mergechunk_rthd_numの指定値またはデフォルト値となります。マージチャンクオプションadb_mergechunk_rthd_numのデフォルト値については,「35.2.2 マージチャンクオプションの形式」の「(2) 指定形式の説明」にある,マージチャンクオプションadb_mergechunk_rthd_numを参照してください。

  2. 作業用一時ファイルの作成

    この処理では,「1~( ↓(MAX_RTHD_NUM-1)÷2↓ )」の処理リアルスレッドを使用します。

  3. B-treeインデクスおよびテキストインデクスのレコードのソート

    この処理では,「1~( MAX_RTHD_NUM-1 )」の処理リアルスレッドを使用します。

  4. B-treeインデクスおよびテキストインデクスの作成

    この処理では,「1~( MAX_RTHD_NUM-1 )」の処理リアルスレッドを使用します。

  5. マージ元チャンクの削除

    この処理では,「1~( MAX_RTHD_NUM-1 )」の処理リアルスレッドを使用します。

  6. コマンドの処理経過の出力

    この処理では,処理リアルスレッドを1つ使用します。

なお,処理1と処理2は同時に実行されます。そのあとに,処理3~処理5が順に実行されます。処理6は,処理1~処理5の実行中,常に実行されます。

メモ

--concurrency-priorオプションを指定した場合は,処理1~処理3の実行順序が上記と変わりますが,各処理で使用するスレッド数は同じです。

adbmergechunkコマンドが処理リアルスレッドを使用する処理を,次の2つの図に示します。上記の番号は,図中の番号に対応しています。

図35‒2 adbmergechunkコマンドが処理リアルスレッドを使用する処理(その1)

[図データ]

図35‒3 adbmergechunkコマンドが処理リアルスレッドを使用する処理(その2)

[図データ]