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Hitachi Advanced Data Binder コマンドリファレンス


22.3 使用例

adbls -d cfmコマンドを実行して,キャッシュファイルの情報を表示します。

クラウドストレージ機能を使用していない場合,出力項目のタイトルだけが表示されます。

各出力項目の説明

キャッシュグループを定義している場合,キャッシュグループごとの情報が表示されます。

CACHE_GRP_NAME

キャッシュグループ名が表示されます。

キャッシュグループ名は,サーバ定義のadbcachegrpオペランドの-gオプションで指定しています。

なお,「##ADBCACHEGRP_OTHER」は,既定のキャッシュグループのキャッシュグループ名です。

メモ
  • サーバ定義のadbcachegrpオペランドでキャッシュグループを定義していない場合は,キャッシュグループ名に「##ADBCACHEGRP_OTHER」が表示されます。

  • キャッシュグループの詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドクラウド環境でHADBサーバを使用する場合を参照してください。

TOTAL_LIMIT(MB)

各キャッシュグループの容量の上限値(サーバ定義のadbcachegrpオペランドの-sオプションの指定値)が,メガバイト単位で表示されます。

サーバ定義のadbcachegrpオペランドでキャッシュグループを定義していない場合は,キャッシュファイルの総容量の上限値(サーバ定義のadb_sys_cld_cache_total_sizeオペランドの指定値)が,メガバイト単位で表示されます。

INTERNAL_TOTAL_LIMIT(MB)

adbls -d cfmコマンドを実行した時点の,HADBサーバが決定したキャッシュファイルの総容量の上限値が,メガバイト単位で表示されます。

メモ

INTERNAL_TOTAL_LIMIT(MB)に表示された値とTOTAL_LIMIT(MB)に表示された値が異なる場合,メッセージログに警告メッセージ(KFAA51285-Wメッセージ)またはエラーメッセージ(KFAA41235-Eメッセージ)が出力されます。必要に応じて,出力されたメッセージの対策欄の説明に従って対処してください。

TOTAL_SIZE(MB)

キャッシュファイルの格納先ディレクトリ(サーバ定義のadb_sys_cld_cache_pathオペランドの指定値)に格納されているキャッシュファイルの合計容量が,メガバイト単位で表示されます。

メモ
  • TOTAL_SIZE(MB)TOTAL_SIZE_DIR(MB),およびTOTAL_SIZE_SGMT(MB)には,メガバイト単位で切り上げた値が表示されます。そのため,TOTAL_SIZE(MB)に表示される値は,TOTAL_SIZE_DIR(MB)TOTAL_SIZE_SGMT(MB)を加算した値と一致しないことがあります。

  • TOTAL_SIZE(MB)TOTAL_SIZE_DIR(MB),およびTOTAL_SIZE_SGMT(MB)には,キャッシュファイルへの書き込みが完了した合計容量が表示されます。書き込み中の容量は含まれないため,OSコマンドなどで確認したキャッシュファイルの合計容量と一致しないことがあります。

TOTAL_SIZE_DIR(MB)

TOTAL_SIZE(MB)に表示されたキャッシュファイルの合計容量のうち,ディレクトリページに対応するキャッシュファイルの合計容量が,メガバイト単位で表示されます。

TOTAL_SIZE_SGMT(MB)

TOTAL_SIZE(MB)に表示されたキャッシュファイルの合計容量のうち,セグメントに対応するキャッシュファイルの合計容量が,メガバイト単位で表示されます。

TOTAL_NUM

キャッシュファイルの格納先ディレクトリ(サーバ定義のadb_sys_cld_cache_pathオペランドの指定値)に格納されているキャッシュファイルの合計数が表示されます。

TOTAL_NUM_DIR

TOTAL_NUMに表示されたキャッシュファイルの合計数のうち,ディレクトリページに対応するキャッシュファイルの合計数が表示されます。

TOTAL_NUM_SGMT

TOTAL_NUMに表示されたキャッシュファイルの合計数のうち,セグメントに対応するキャッシュファイルの合計数が表示されます。

OPEN_NUM

TOTAL_NUMに表示されたキャッシュファイルの合計数のうち,HADBサーバがオープン中のキャッシュファイルの合計数が表示されます。