21.4 注意事項
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adbinstallコマンドは,Linux専用のコマンドです。Windowsでは使用できません。
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CD-ROMファイルシステムに格納されている次のファイル(インストールデータ)は,同じディレクトリに格納してください。同じディレクトリに格納しないと,HADBサーバまたはHADBクライアントをインストールできません。
HADBサーバをインストールする場合
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HADBサーバ用のtar.gz形式のファイル
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adbinstallコマンドの実行形式ファイル
HADBクライアント(Linux版)をインストールする場合
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HADBクライアント用のtar.gz形式のファイル
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adbinstallコマンドの実行形式ファイル
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HADBサーバをインストールする場合,HADB管理者が書き込みできるように,次に示すディレクトリに対して,書き込み権限を付与してください。
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インストールデータを格納するディレクトリ
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adbinstallコマンドの-sオプションで指定するディレクトリ
また,HADB管理者がtar.gz形式のファイルを参照できるように,このファイルに対して,読み取り権限を付与してください。
HADB管理者が書き込みできないディレクトリを指定して,adbinstallコマンドを実行すると,エラーになります(KFAA91553-Eメッセージが出力されます)。その場合,上記のディレクトリに対して書き込み権限を付与したあとで,adbinstallコマンドを再実行してください。
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HADBクライアントをインストールする場合,HADBクライアントを管理するOSユーザが書き込みできるように,次に示すディレクトリに対して,書き込み権限を付与してください。
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インストールデータを格納するディレクトリ
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adbinstallコマンドの-cオプションで指定するディレクトリ
また,HADBクライアントを管理するOSユーザがtar.gz形式のファイルを参照できるように,このファイルに対して,読み取り権限を付与してください。
HADBクライアントを管理するOSユーザが書き込みできないディレクトリを指定して,adbinstallコマンドを実行すると,エラーになります(KFAA91553-Eメッセージが出力されます)。その場合,上記のディレクトリに対して書き込み権限を付与したあとで,adbinstallコマンドを再実行してください。
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HADBサーバをインストールする場合,adbinstallコマンドを実行する前に,HADBサーバの前提となるパッケージがすべてインストールされていることを確認してください。HADBサーバの前提となるパッケージがインストールされていない状態でadbinstallコマンドを実行すると,KFAA91553-Eメッセージが出力されエラーになることがあります。HADBサーバの前提パッケージについては,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのHADBサーバのインストール前に実施する作業の前提パッケージの確認を参照してください。
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HADBクライアントをインストールする場合,adbinstallコマンドを実行する前に,HADBクライアントの前提となるパッケージがすべてインストールされていることを確認してください。なお,HADBクライアントの前提となるパッケージがインストールされていない状態でadbinstallコマンドを実行しても,この時点ではエラーにはなりません。HADBクライアントの前提パッケージについては,マニュアルHADB AP開発ガイドのLinux版のHADBクライアントの場合のHADBクライアントをインストールする前の確認事項を参照してください。
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HADB管理者として設定したOSユーザではなく,rootでadbinstallコマンドを実行した場合は,警告メッセージ(KFAA91558-Wメッセージ)が出力されます。通常は,HADB管理者として設定したOSユーザで,adbinstallコマンドを実行します。そのため,KFAA91558-Wメッセージが出力された場合は,rootでadbinstallコマンドを実行して問題がないかどうかを確認してください。
問題がある場合は,KFAA91558-Wメッセージが出力されたあとに出力されるKFAA91559-Qメッセージの入力要求に対して,n(またはN)を入力してください。そのあとで,HADB管理者として設定したOSユーザでadbinstallコマンドを実行してください。
なお,root以外のスーパユーザでadbinstallコマンドを実行した場合は,KFAA91558-Wメッセージは出力されません。
- メモ
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rootは,OSのid -uコマンドを実行して表示される値が0のユーザを指します。また,OSのsuコマンドを使用して,ほかのOSユーザからrootに切り替えたあとで,OSのid -uコマンドを実行して表示される値が0のときも含みます。
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adbinstallコマンドの-sオプションに指定したサーバディレクトリ,または-cオプションに指定したクライアントディレクトリが存在しない場合は,adbinstallコマンド実行時にディレクトリが自動で作成されます。
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adbinstallコマンドの延長でOSのコマンドが実行されます。このOSのコマンドの実行に失敗した場合,標準エラー出力にエラーメッセージが出力されます。この場合,出力されたエラーメッセージを参照してエラー要因を取り除いて,そのあとにadbinstallコマンドを再実行してください。
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adbinstallコマンドの延長でHADBのコマンド(adblsコマンドなど)が実行されます。このHADBのコマンドの実行に失敗した場合,KFAA91553-Eメッセージが出力されます。この場合,出力されたエラーメッセージを参照してエラー要因を取り除いて,そのあとにadbinstallコマンドを再実行してください。
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再インストール(修正版およびバージョンアップ時のインストールを含む)を実施する場合は,adbinstallコマンドを実行する前に,サーバディレクトリまたはクライアントディレクトリのバックアップを取得してください。
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adbinstallコマンドの-sオプションに指定したサーバディレクトリ,または-cオプションに指定したクライアントディレクトリがすでに存在する場合,KFAA91554-Qメッセージ(ディレクトリを上書きしてよいかどうかの確認メッセージ)が表示されます。上書きしても問題ない場合は,y(またはY)を入力してください。y(またはY)以外を入力すると,インストール処理は中止され,adbinstallコマンドが終了します。
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adbinstallコマンドの実行後,HADBサーバまたはHADBクライアントが正常にインストールされていることを確認してください。
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HADBサーバをインストールした場合
サーバディレクトリ下のadbinstsv.logファイルの内容を確認してください。
詳細については,マニュアルHADB システム構築・運用ガイドのHADBサーバのインストール手順のHADBサーバのインストールの確認を参照してください。
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HADBクライアント(Linux版)をインストールした場合
クライアントディレクトリ下のadbinstcl.logファイルの内容を確認してください。
詳細については,マニュアルHADB AP開発ガイドのLinux版のHADBクライアントの場合のHADBクライアントのインストールを参照してください。
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